 |
 |
■■■
■■
■ 優しさと偽りと。
似てると感じたそのすぐ後に。
いかせんの方が、優しかったんじゃないかと。 そんな風にすら思えてきて、
胃の中の物を、全部だした。
あのひとより優しくない男って どーなんよ。それって。
だっていかせんは、 朝まで一緒に、いてくれた。
深夜にあたしを ひとりぼっちになんか、させなかった。
寒い寒い冬の街で 気温がマイナスになりそうな、あの街で あたしとずっと、一緒にいてくれた。
あたしの名前も、呼んでくれた。 ちゃんと、まこ、って。 「まこ、かわいいね。」って。
ちゃんと、ちゃんと。
名前を呼んで欲しい。 そう、願っただけなのに。
そんなことすら叶わないなんて。
泣けない代わりに、吐くことでしか つらいつらいと叫べない。
あたしはいつから こんな、純粋じゃなくなったんだろう。
いかせんとキスしただけで 一晩中、泣けた、 そんな夜も、確かにあったのにね。
今のあたしも、そんなだったら 幾分かは、楽になれたでしょうか。
理性的にもなれないくせに 感情で生きることもできない。
だったらあたしは どうしたらいいんだろう。
自分で決める年になったのに 目の前の快楽に、流される。
ほら、一緒だね。 いかせんとも、あなたとも。
違うのは、 あたしだけが、後で泣くこと。 好きになって、しまうこと。
2007年08月20日(月)
|
|
 |