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■ 嫉妬。
あの夜生まれた 感情を どんな名前で 呼べばいいのか
それは恋とか ときめきだとか 甘い響きは 似つかわしくない
嫉妬が入り混じった羨望と 焦燥感
そして欲情
『NANA』 矢沢あい著 集英社刊
――あたしは どんなに頑張ってもあの人には一生追いつけない
時々そんな風に感じる一瞬がある。
あの人の、人を惹きつける力。 人を読み取る力。確固たる自分の意見。 そして力強い瞳。
あたしにはないものを あの人は持っている。
今日、いかせんが来てくれてほっとした。 目を見た瞬間、泣きそうになった。 不安で不安で、仕方なかったから。
誰よりも強い引力で あたしと、周りにいた人間すべてを安心させる。
そんなこと、あの人にしかできない。
今日だっていかせんが来るまで、 誰にだって、できなかった。 あの人が現われた途端、その場の空気までもが変わった。
みんながぶちあたる壁。 乗り越えられなくてもがく壁。
いとも簡単に、乗り越えてく。あの人は、そういう人だ。
だから、羨ましい。 だから、悔しい。
だから、好きだ。 死ぬほど、苦しくなるほど、息ができないほど好きだ。
時々そんな風に感じる一瞬がある。
2002年01月14日(月)
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