表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2004年11月06日(土) 「妖婆 死棺の呪い」


◆「妖婆 死棺の呪い」 [ロシア/1967年/78分]
  東京江戸博物館ホールにてDVD上映 

 原作:ニコライ・ゴーゴリ(「ヴィー」より)
 監修・脚本:アレクサンドル・プトゥシコ(「石の花」)
 監督:コンスタンチン・エルショフ/ゲオルギー・クロパチェフ
 ホマー:レオニード・クラヴレフ 
 地主の娘:ナターリヤ・ワルレイ


カルトなロシア映画が東京江戸博物館で上映されるというので行ってみた。
今日始まったばかりの企画展・水木しげる繋がりのための特別上映。
この映画の設定をそのまま借りた漫画の原稿展示と、85年に日本で上映された時に水木先生が寄稿したパンフの展示があった。
レアな”棺桶型”のパンフはアテネフランセ発行、さすがだわっ!と思う。

どこか冷やかし半分で見始めた映画、見ているうちにそんなものは吹っ飛んでしまった。
骨太かつリリカル。非常ーーに面白かった。

風景は詩的で美しく、中世あたりのロシアの風俗も興味深い。
小さい頃に読んだ「イワンの馬鹿」の舞台もこんなところなんだろうなぁ。

世界各地にころがっている伝説・民話の1バリエーションか。
人々の生活が伝説とともにある時代、神学生ホマーが一夜の宿を求める。
その家の老婆(実は魔女・・またの姿は若い娘これがすこぶる美女)に気に入られ、
錯乱の末・・結果的に老婆を死に追いやってしまう。
その後、ホマーは娘(魔女)の父親から三晩にわたる弔いを依頼され、断れず引き受ける。
美女=魔女は夜な夜な甦る。魔法陣もどきの円陣で姿を隠し(耳無し法一の経文のような
もの)一番鶏が鳴くまであたふた恐怖に震えるホマー。
棺桶は宙を舞い、壁から床から魑魅魍魎がわらわら這い出し、ホマーを見つけ出し、
亡き者にしようと狙う。
この特撮の素晴らしさと暖かさよ〜♪
神学生ホマーさん、信仰は頼りにならず、ココロの支えはコサック魂とウォトカ。
しかし・・哀れホマーは・・。

また、決戦の場となる寂れた教会内の美術は全く手抜きが感じられない。
ぼやけてかすれたイコンのキリストの目のあたりの白が印象的。
魔女アンド魑魅魍魎軍団 vs 神学生の戦いを、このキリストはどのように見ていたのか?


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るつ [MAIL]

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