堺屋太一氏の新刊『エキスペリンツ7』を冒頭で笑ってしまった。主人公「坂本龍生」の登場人物の紹介欄にこうある。「大手銀行入行、ニューヨーク駐在、都下の支店長、新規産業部長を歴任…統合後は支店統廃合委員会事務局長を務めたが、満56歳で退職。エリート行員のありふれた人生だ」。この最後の表現の皮肉!本人は自信のある人生だろうが、この作家にかかれば「ありふれた」となるのだ。