嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2006年08月02日(水) 猛暑 / ケンタッキー

それにしても猛暑が続く。連日100度越え。Heat Waveというか、外に出るとまるで暖房が入っているような熱風がやってくる。でも休日のゴルフがしんどいくらいで、室内は冷房がガンガンで快適。この国にはクールビズなんてありえない。冬の寒さに比べればずっといい。

今日は出張でケンタッキー。タクシーの韓国人運転手が、「ちょっと郵便出したいから待っていて。」と言いながら車を止め、慌しく運転席でチェックを書いている。「もうDueを過ぎているから大変だ。」  と、慌ててタクシーを飛び出していった。それにしても、なんで客を後ろに乗せている時にやるかね!?

プサン出身、在米12年というこの韓国人のオッサン、「やっぱりアメリカはいいよねえ」とつくづく。「俺なんかタクシー運ちゃんだから、暇になればゴルフに行ったり家でのんびりすればいいし、それでも贅沢しなければそこそこ食っていけて旅行だって出来る。韓国では、上司が帰るまでいつまでも会社に残ってなきゃいけない雰囲気だし、それからだらだら食事して飲みに行って午前様。休日にぐったりしていりゃ、女房からはなじられるし、ありゃ人間らしい生活できないよ。日本だって韓国と一緒でせわしないんだろ?親が韓国に戻れっていうんだけど、俺は戻るつもりないよ。」

確かにその通りだな。こちらで5時ピタでアメリカ人と一緒に退社する生活をしていると、日本で後輩なんかに囲まれてたまには飲みに連れて行かなきゃいかんなあ、などと考えるのが面倒くさい。上司の顔は気にしないからそっちは問題ないんだけど。

行きの機内では、ドリンクサービスがなかった。本を読んで気が付かなかっただけかもしれないけど、水の一杯も出さないとはあんまりだ。さすがUnited.それにしても、2列後ろのデブオヤジ2人がぺちゃくちゃ喋りまくっていてとにかくうるさかった。

レンタカーは、Chevyのモンテカルロ。お粗末な車だ。地図を頼りに1件米系企業を訪問して、80マイルほど移動してホテルにチェックイン。夕食はホテル裏のウェンディーズ。小さなフレンチフライにケチャップをくれ、というと、両手一杯トレーに乗せやがる。その数は約15個。こんな無駄ばかりだな。「女系家族」を読みながらコーラとバーガーをほおばる。夜8時なのに真昼のようだ。ホテルに戻ってフロントの姉ちゃんにインターネットのパスワードを書いてもらう。「私、字が得意じゃないの・・・」といって差し出した用紙には、「4RRSED」とある。ちゃんと読めるよ、と言って確認すると、「いいえ、YRRSEAって書いたんだけど」だって。お前はアメリカ人だろ、と突っ込みたくなった瞬間。


Kyosuke