嗚呼!米国駐在員。
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2006年07月05日(水) アテンド / 北朝鮮

6月最終週は日本から出張者があり、北米中西部をアテンド。
そろいも揃って初アメリカの出張者それも同世代ばかりで、和やかな雰囲気の中でこちらもアテンドを楽しんだ。

食事の際、「アメリカらしいものを」なんていう、米国出張初心者の典型的リクエストパターンも見事にしてもらい、朝昼晩と、ポテト、肉、と、「アメリカらしい」単調な食事を堪能してもらう。そのうちに予定通りギブアップ宣言が出て、やっぱりなあ、とほくそえみながら中華を適度に組み入れる。アメリカといえば、ロスとNYのイメージしかない誤った日本での印象は、いかに誤ったものであるかを感じてもらうのも、駐在員の重要な役割である。

July 4thの4連休明け、出社すると「日本は大丈夫か?」「日本はどうするんだ?」というスタッフの声。
北朝鮮にミサイルを打ち込まれてだんまりの日本は、アメリカ人の感覚からすると信じられないようだ。アメリカでは、ローカルニュースでもトップで報じたこの話題、日本ではどうだったのだろう。東京本社の同僚からかかってきた電話で聞いてみた。

「こんな状態というのに、あと何分で荷物が到着するんだとかをヤンヤと客に言われながら、いつもと同じように1日過ごしてしまい、就業後の繁華街はいつものように大混雑。日本って平和ボケだな。」と言っていた。しかし、一般庶民は普通に生活するしかないのも事実なんだろう。

日本はどうするのだろうか。相手が相手だからいきなりの軍事制裁も現実的ではないし対処が難しいのは分かるが、それにしてもあまりにも日本はバカにされすぎで、逆にいえば北朝鮮が本当に頭にくる。こんな時、単純なアメリカという国は楽だなあ、と思う。



Kyosuke