嗚呼!米国駐在員。
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2006年01月04日(水) 今年の初出社 - 本日モ反省ノ色ナシ


今年の初出社。
1月3日はまだ正月気分、などあるわけもなく、いつもと同じ週明けの出勤という感じだ。日本でやってた挨拶周りなどのかけらもない。



そして今年もまたもやスタッフのオバサマ女性との攻防が始まった。

ある取引先に電話をして確認事項を頼んだのだが、午後3時40分を過ぎたら東海岸の取引先との電話を一切したがらない。

こちらの午後3時40分というのは東部時間では午後4時40分に当たり、つまり、「相手が退社時間を目の前にしてもうすぐ帰宅するというのに、そんなタイミングで仕事の話で電話しちゃ申し訳ないわ。」という都合のいい勝手な思い込みと、「あと1時間少々でこちらも終わりだから、今から動いて下手に余計な仕事増やす事ないわ。」という本音が入り混じった見事な決断だ。まあこれがウチの会社だけなら問題なのだが、困ったことにどこの取引先も似たような輩が多いのか、ウチの会社にも午後4時になるとぱったり連絡がなくなる。

実はアメリカ人だけに「退社30分前には電話禁止しましょうや」みたいな暗黙のルールでもあるのだろうか。もちろん、日系企業の日本人は別であって、午後7時でも午後8時でもお構いなし。

こんな事があって、ふと自分が新入社員の頃、隣の席に座っていたオヤジが文句を言っていたことを思い出した。
いつも午後12時から午後1時の昼休み中に平然と電話をかけてくる取引先がいたのだが、それに対して、「なんて失礼な会社だ。どの会社も昼休みで誰も席に付いていない事が分かっているだろが。」と怒っていた。確かに、話はいつも緊急でもなんでもないような内容だったから、ああ、昼休みに電話をかける方が失礼なのだな、と漠然と思った記憶があるのは確かだ。


ところで、そのオバサマ女性は電話をかけるという単純作業を今日も断った。「今日はもう終わりだから、明日朝一でやるわ。」

最初はそんな言葉を信じて「オッケー」の安売り大売出しをしていたが、もう騙されない。

どうせそのまま家に帰って午後6時からブタ飯を食いながら旦那とツマラン団らんして、食後に砂糖の塊であるオバケケーキを食べてお湯のような水っぽいコーヒーを飲んで、その後にデザートでポテトチップスの大袋などを食いながらテレビ見て大笑い、そのまま午後10時に寝てしまえば、キレーさっぱりとそんな事は忘れてしまうはずだ。翌日会社に来ても絶対にゼッタイに自らフォローしてくれない。

「オッケー」を出した翌朝、こちらは気になってどうなったか聞こうと思うのだが、“もしかして緊急案件があってそれから処理するつもりという既に1日の予定がプランニングされているのなら、あえてこちらから指摘するのも悪いしな〜、まあもうちょっと待ってみっか”なんて日本人特有の躊躇をしたりもする。すると、気が付けばオバサマ、どこから持ってきたのかクッキーとコーラを片手に団らんを始めてやがる。

ゲッ、やっぱり忘れてる。

慌てて、「昨日の件、電話して確認したの?」 と聞くと、「オー、オー!忘れてたわ。フォッフォッフォ〜。」と大笑いする。毎回こんな繰り返しだ。

まさに、「本日モ反省ノ色ナシ」。


毎回これではやるせない。なめるな、Japenseサラリーマン。たかだか電話一本だ。そもそも、こちらの企業の電話は個人直通が多いから、相手が電話に出たくなけりゃ出てこないだけの話だ。

という訳で、「Do it, right now (, please.....) !!」と叫んだ。

だからJapaneseは・・・、という心の声が聞こえてくるほど不満げな表情をしながら、オバサマはしぶしぶ受話器を取って電話をした。と、相手が出てきたようで、疑問点はあっさり解決した。 「GJ(グッジョーブ!!」


オバサンは、「私もやれば出来るわ。これからも大事な案件はすぐに解決するようにしなくちゃ。」なんて思うわけもなく、今日も全てを忘れて豚メシを食べる為にそそくさと会社を退社してしまった。本日モ反省ノ色ナシ・・・・・。



Kyosuke