嗚呼!米国駐在員。
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2004年11月03日(水) やっぱりブッシュだったか

ブッシュの勝利宣言。
意外とあっさりした結末であった。テキサスの客に電話をしておめでとう、と言うと、「Im VERY HAPPY!」とうれしそうに言った。


今回の選挙でブッシュを支持した、うちの会社内で最も頭の切れる米人スタッフのRに聞いてみた。

「共和党は、ひらたくいえば、“自己責任で生きていけ、政府に頼るな。年金も期待せずに必要あれば自分で貯めろ。”というような方針がはっきりしているから、多くのアメリカ人の生き方には合っているんではないかな。もっとも、お国に頼りたい低所得層は逆に民主党よりなんだけど。

戦争? 誰もがイラクの攻撃なんかやめちまえ、って思っているよ。当たり前だ。でも、戦争や軍隊なんていうのは自分とは別世界の話。自分だけの事、自分の生活を考えれば、やっぱり共和党のブッシュだ。ケリーは戦争反対ばかりで、一般国民の生活という観点でははっきりした主張もないしな。」


アメリカ以外の国から見た場合、大統領選の焦点はイラク戦争であったはずなのだけど、投票権を持った張本人の多くはそんなもんは自分達とは別世界の話、というところに全てが集約されていたと思う。

アメリカの一般人は、所詮が素朴で人のいいイナカモノなのであって、この選挙によって世界を引っ張る超大国の指導者を決めるという意識、それによって地球上の人類に対する責任を負う、なんていう意識はこれっぽっちもない人が多いのだろう。


今回の選挙で、アメリカという国と国民について、色んなことが勉強になった。

そして、アメリカ国民だけが得る事の出来る、大統領選挙に参加できる権利というのは素晴らしいと思った。



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Kyosuke