嗚呼!米国駐在員。
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2004年07月02日(金) お偉いさんの来る会議は迷惑である

今日は夜からNY出張。
日本からは社長含めた取締役というお偉いがゾロゾロと集まって、週末にかけて取りあえず会議というものをやる。

このお偉い連中が、針小棒大の見え張りと醜い自己保身をかけた発表をする。どうせ内容なんてくだらない話ばかりなので、こちとら何の参考にもならないのだけど、社内では一定のポジションを得た人間の、上をみつつ、かつ横も睨みつつ、そして下は全く見ないその態度が、ある意味で実に滑稽なのである。

「駐在員の皆さんにはこの機会に、斬新、かつ自由な発想で気取らない御意見を」、なんて言われているけど、難しい顔したオッサン達がネクタイしめて腕組みしてズラリと並んだ中で、どうやって好き勝手な意見を言えってんだよ。とてもいいたい事がいえる雰囲気ではないというのが、わかんないかね。過去に、言われるままに本音トークをした駐在員は、「あいつはよく分かっていない。」と後で酷評された。なんちゅう会社や。

また、夜の会食も面倒である。
オッサンはいばりちらしたいから、オッサン同士では同席せずに若いものを近くにおきたがる。ただ、こちとらせっかく他の支店からも駐在員が集まるんだから、駐在員同士で話がしたい。そんな本社のオッサンのつまらない自慢話など聞きたくない。何で、オッサンの水割り作らなあかんのや、とも思う。

そして最終日の日曜日はゴルフ大会。
実はみんなこれだけが目的なのである。ただ、日本からビジネスクラスで高い金払ってアメリカに出張するのに、ゴルフやりにいきます、とは言えないから、よく分からない会議を名目にする。でも、その下準備から何から、大変なのは我々駐在員の特に自分のような下っ端である。いっそのこと、社員旅行にしてしまえばいいのに、と思う。

それにしても、こんな会社行事がある度に、つくずく自分はサラリーマンに少しも向いていないと感じてしまう。


Kyosuke