嗚呼!米国駐在員。
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2004年06月07日(月) ゴルフ代を払わない男

日曜日の今日もまずまずの天気。
NYから出張できている取引先のN氏が、どーしてもゴルフを、というので、本当はゆっくりしたかったのだけども、お付き合い。事前に、日曜日だしプライベートでやりましょう、という話をしていたのだけど、ゴルフ場に着いてエントリーの際の会計時、この男、一切金を出そうともしない。財布も出そうとしない。

しょうがないので、こちらでとりあえず2人分払っておいたんだけど、まあ感覚が麻痺しているというか何というか。そりゃ確かに取引先で向こうは別の地域から来たゲストではあるのだけど、会計の際に横で何もせずに無言でじーっと見られるのも嫌なものである。もちろん会計後も、有難うございます、とか、すいませんねえ、とか何もコメントは無し。

ちょっと嫌な気分でスタート。
韓国系らしいゴルフやりまっせ!というバリバリの兄ちゃんが加わる。この兄ちゃんはとにかく無言でゴルフに専念。確かにうまいんだけども、さっさと前に行くわ、ちょっとのミスショットで叫ぶわで一緒にやってると息が詰まりそう。

ハーフを終わって小腹が減ったので、N氏との2人でホットドッグを食う事にした。1個3ドルになります、という店の姉ちゃんの声で、今度は自分の財布からきっちりと3ドルだけ抜き出して支払った。奴はそれを見てしぶしぶ財布を取りにバッグの所まで戻っていったけど、ほんまに何を考えているんだか。

インに入る直前に、この韓国人の兄ちゃんはスタスタと駐車場の方に歩いていってしまった。帰ったのか。しばらく待っていたのだが現れないので、別のアメリカ人オッサン2人と後半スタート。

そうそう、途中でN氏の打ったボールが右のラフに入ったんだけども、隣のコースでプレーしているおばちゃんがその付近にやってきて、ボールをひょいとつまみあげてポケットに入れてしまった。おいおい。慌てて近くまで行って探すがボールが見つからない。おばちゃん掴まえて文句のひとつでも言いかけたんだけど、N氏が、まあ揉め事起こしてもしょうがないですから諦めますよ、というんで、適当にドロップして打ってもらった。まったくしょうがねえオバサンだな、なんて話して歩いていると、何と元々N氏が打ったボールが落ちていた。
文句言わずによかった〜。
こんな事で訴訟沙汰になってもかなわんからなあ。

終わってみれば、昨日より20打も改善。それにしてもなんという不安定なスコアだろうか。

帰り際にそのN氏、「このゴルフ場で現金引き出せますかねえ」と言う。「おそらくそんなもんないでしょうが、何かあったのですか」というと、「今日の自分のゴルフ代を払いたいが現金がない」と言う。「ここじゃ現金は出せないし、銀行に寄ってたら帰りのフライトに間に合わないませんよ」と言うと、じゃあせめて、と10ドル札と5ドル札を数枚手渡そうとする(全然足りない)。 それにしても、何やいまさら、である。
まあいいですよ、今日は、と一切受け取り拒否をしておいた。

それにしても、こういう所で、人間って出るよなあ。
ゴルフ代っていっても40ドル程度の話である。現金がないならば、会計の時にカードで払えば済む話だし、大体横で人が金払っているのに、一言ぐらい何か言えっていうんだよな。あわよくば、っていうやましい心があったとしか思えない。このN氏、ナイスガイだし嫌いではないのだけど、やっぱり属している会社の古いタカリ体質が染み込んでいるんだよな。

残念ながらこんな男とは、仕事以外の付き合いは一切お断りである。


Kyosuke