sakuraの日記
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2001年11月02日(金) ねこが取り持つ縁 2

ノラ猫アイちゃん親子3匹との共同生活が始まった。

子猫はアイちゃんには似ても似つかない柄だった。
1匹はボス猫と同じ配色の茶トラのオス。
もう1匹はこれまた何とも言えない変な柄で、黒地のなかに茶トラが所々見えるようなさびトラ?って柄?器量の悪いメスだった。

オス猫は見たまんまトラと名付け、
メス猫はあまりにみすぼらしい風貌だったので、少しでもべっぴんになってくれるようにシルクと呼んだ。

トラとシルクはいつも一緒で成長すると、だ===っと母屋の方まで運動会。
疲れると棚の上で昼寝、という生活が続いていた。

一方、ノラ猫アイちゃんは家の中ばかりいる事に慣れていないせいかじっとしていられず、外の世界に飛び出す機会を常に伺っていて、ある時、傾いた離れ屋の戸を無理矢理開けて出て行ってしまった。

やっぱり、外がいいみたい。
でも、子猫がいるから、きちんと帰って来てはくれたけど・・・

次に考えるのは、子猫の行く末。
かわいい子猫のうちに貰い手を探さなぁ。と言う事で、何枚か写真を撮り、玄関の格子戸に張り出した。

なかなか、申し出てくれる人が無く、半ば、あきらめていた頃、一人の可愛らしい娘さんが尋ねて来てくれた。

大学生だと言う彼女は、「お母さんが可愛がってた猫が居なくなって、寂しがっているから、猫を見せて欲しい。」と言った。

2匹を見せると、器量が悪いと思っていたシルクの方を気に入ってくれたようで、
「また、お母さんと一緒に来ます。」と言って帰って行った。
あてにしないで待っていると、約束通り彼女とお母さんは猫を連れ帰るため、車に乗ってやって来た。

とても気さくで感じの良いお母さんは、「この子を貰ってもいいんですか?」と言うように、大して愛想のいい方でも、器量がいいわけでもないシルクを抱いてくれた。

そうして、もったいなような良家にシルクは貰われて行き、母猫(アイちゃん)がシャム猫みたいな柄やからともじって、ジャムと名付けられた。

そうして、S家に貰われたジャムの事を気に掛けているだろうと、事あるごとに、近況を知らせに寄って下さったり、手土産を下さったり、わたしも母と共にS家に伺ったりと、交流が始まった。

人との交流って何をきっかけに始まるか分からないものだなっと思う。
Sさんは障害のあるお兄さんと、お父さん、お母さん、ご主人と2人の娘さん、ゴールデンレトリバー犬1匹という大家族で大らかに明るく暮らしていらっしゃる。

さわやかで、優しい人柄にこちらもふわぁっとした気持ちになる。
「あーこんないい家庭に貰われて、可愛がられて良かったな。」とつくづく思う。

残されたアイちゃんとトラちゃんは今はもう、うちにはいない。
どこに行ったのかも分からない。

この事を書き始めるときりがないので、このへんで止めておくとする。

とにかく、1匹でも幸せになってくれて良かった。


sakura |MAIL