加藤のメモ的日記
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| 2023年03月16日(木) |
NHK「過労死」職場で今度は管理職が死んだ |
10月23日午前5時ごろ、NHK首都圏放送センターの、都市担当キャップを務める男性局員Aさん(43歳)が、心筋梗塞により自宅で亡くなった。この訃報で局内が大きく揺れている。
「先月27日に開かれた告別式には、局の幹部が何人も来ていました。ピリピリした異様な雰囲気でしたね。というのも。彼は過労死だったのではないか、という噂が局内で広がっているからです」(参列したNHK関係者)
Aさんは、一連の台風報道や東京五輪のマラソン開催地変更報道を一手に担っており、ここ2か月は激務が続いていた。「本人は、熱心に仕事も指導していたので残念でなりません。残された元同僚の奥さんと2人の子供が気の毒で...」(同)何より問題視されているのは、2013年にNHKの女性記者(享年31)も、Aさんと同じ首都圏放送センターの都庁担当だったことだ。「今回も同じ事態なら大問題なので、NHKは頭を抱えています」(同)
過労死の発覚で猛バッシングを受けたNHKは、急遽「働き方改革」を推進していたが、ある職員は嘆息して言う。「確かに、現場記者の労働時間は減りました。組合員を早く帰宅させることが上層部の評価にも繋がりますから。その分、非組合員の中間管理職にしわ寄せが来ています。
これまでヒラの記者が担当していた仕事を、その上司が穴を埋めている。早朝から深夜まで働くことも珍しくありません」取材を申し込むと、NHKは「Aさんが、10月23日に亡くなったのは事実です。仮定や推測に基づくご質問にはお答えできません」と回答した。誰かの犠牲の上にしか成り立たない{改革}に意味はあるのか。
『週刊現代』11.16
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