加藤のメモ的日記
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2016年03月05日(土) 日本も米国と同じ道を辿るのか

私は法科大学院在学後、1967年に21歳で徴兵されました。1969年6月から1年間、南ベトナムのホーチミン北部に派兵されました。戦闘工兵大隊の架橋部隊でした。待ち伏せ攻撃はありましたが、戦闘体験は限られていました。大卒は他に一人だけで彼は早くに戦死しました。元は立派な人格の米国人が、戦場ではベトナム人を「グーク」(東洋・南洋土人)と呼んで蔑視していました。

当時は徴兵制だったので、年で除隊されました。PTSDはありましたが、反戦集会で自分の見聞を話すと、それが癒しになりました。徴兵制の時期は帰還兵も多くいましたが、志願制の今は帰還兵が少なく、社会から孤立しています。何度も派兵されることがPTSDお増加の要因になっています。

今は医療の進歩もあり、戦場での死者より自殺者が多い、日本は過去70年間、平和国家の見本でした。今回の戦争法で、この見本を失うのはとても悲しい。米国のように多くの若者に大きな犠牲を強いることになります。

ベトナム戦争帰還兵 ジョン・ラトリア(70)


『週刊朝日』2.28


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