加藤のメモ的日記
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2015年05月14日(木) IPS細胞でガン治療計画

人工多能性幹細胞(IPS細胞)からつくった特殊な免疫細胞でガンを治療する臨床研究を、理化学研究所(横浜市)や千葉大などのチームが計画していることが4月13日、わかった。千葉大や厚生労働省の審査を経て、2018年までに1例目の治療を始めたい考え。

チームの古関明彦(こせきはるひご)理研グループディレクター(遺伝学)は、「外科手術よりも患者の負担が小さい。安全性を慎重に検討しながら計画を進める」と話している。計画では、患者や第三者の血液からIPS細胞をつくって増やしたあと。リンパ球の一種である「NKT細胞」に変化させ、ガンの近くに投与する。NKT細胞は他の免疫細胞を活発にするなどしてガンを攻撃する性質がある。

臨床研究の対象は、喉(のど)などのガンが再発し治療が難しい患者。その後、肺ガンなどにも対象を広げる。千葉大では、ガン患者のNKT細胞を採取して利用する免疫治療を勧めているが、細胞を十分に得られないケースもあるという。


『西日本スポーツ』4.14


加藤  |MAIL