加藤のメモ的日記
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| 2015年03月16日(月) |
健康食品で健康被害? |
トクホやサプリのここに注意
「食事で栄養が充分に摂れているか不安」「副作用が心配で、病気の治療に処方された薬を飲みたくない」とサプリメントなどの健康食品を利用する人は少なくありません。しかし、気付かずに危険な摂り方をし、健康を害することもあります。何に気をつけたらいいのでしょか。
副作用・過剰摂取の危険あり
メディアには、体験談で健康イメージを表示する「健康食品」の広告が溢れています。健康食品は、国が機能表示などを許可した保健機能食品=トクホと、栄養機能食品とそうでないものに分かれます。錠剤やカプセルの形をしたサプリメントは、法的に効能表示が認められていません。
死亡例も報告
サプリメントで気をつけなければいけないことは、効果や安全性のデータがないものが多いことです。医薬品の代わりに摂取して適切な治療の機会を逃すという問題だけでなく、健康障害を起こす危険性もあります。2003年10月、日本肝臓学会は肝障害被害の実態調査を発表しました。そのうち民間薬は270例。「ウコン」が圧倒的に多く、「アガリスク」や「田七人参」などもありました。
2004年10月、東京通信病院が患者調査でウコンによる死亡例を含む重篤な肝障害を報告しました。死亡した女性は、肝硬変で同病院を受診。状態は安定していましたが2001年、医師にも告げずにデパートで購入した粉末のウコンを毎日スプーン1杯飲み始めたところ約2週間後に症状が悪化し入院しましたが、腹水がたまり約3カ月後に死亡したものです。
他にもB型やC型の慢性肝炎患者6人が肝機能悪化で入院するなど、計11人がウコン接種後に肝障害を発症しました。死亡例など2人を除き、使用を止めると改善しています。ウコンは肝硬変など肝機能に余力がない人が利用することは大変危険です。この情報が知られていないのは問題です。肝臓に良いと曖昧なイメージ宣伝で売られているため、消費者に間違ったイメージと利用法を広めているのです。サプリメントにも副作用はあります。また特定成分を濃縮して錠剤などにしているため、過剰摂取にも注意が必要です。
とくにサプリメントと医薬品との同時摂取は、相互作用の副作用に注意が必要です。とくにサプリメントと医薬品との同時摂取は相互作用の副作用に注意が必要です。サプリメントを利用する場合は、必ずかかりつけ医や薬剤師を相談してください。利用中に少しでも気になることがあれば、すぐに摂取を止めて、医師・薬剤師に相談しましょう。
気をつけて!健康食品との危険な飲み合わせ
健康食品 薬・治療・食事 影響
クロレラ → ワルファリン(血栓予防) 治療薬の効果減弱 青汁 → ワルファリン(〃) 〃
DHA EPA → 血栓予防薬 青魚 エゴマ油 出血傾向
イチョウ葉 → アスピリンなど血栓予防薬 出血傾向
ウコン → 慢性肝炎・肝硬変 肝障害
ビタミンA → 豚・鶏のレバー ビタミンA過剰摂取に よる催奇形性
『週刊新潮』2.8
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