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加藤のメモ的日記 DiaryINDEX|past|will
国家とは非常です。僕は小さい時に、国と個人の関係を目の当たりにしてきました。生まれ育った満州帝国は、日本が生命線だといって国家建設のために、人々を送り出した場所なのに一瞬にして消えてなくなった。そのうえ戦後は「今はお前たちを養うカネがないから、そのままその土地で生きていけ」と捨て去られました。兵隊に対しても冷淡だった。終戦直後は出た復員手当が、それから数年たって復員してきた兵隊には、「国庫が尽きた」といって、小遣い銭も出なかった。死ぬために、敵国の兵士を殺すために送りだし、傷ついて帰ってきた人たちを「カネがないから」と放置したんです。そういう国の身勝手さを目の当たりにしてきた者として、国家や憲法を考えるときの、一つの羅針盤としてこの本を書きました。
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