加藤のメモ的日記
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■そもそも歳をとるにつれて血圧が上がるのは自然の摂理です。老いて血管が硬くなり、全身に血液を送りにくくなるので、心臓は血圧を上げて、勢いよく血を送り出すようになります。動脈硬化や高血圧は、白髪になったりはげたりするのと同じ「加齢現象」であって病気ではありませんから、ほとんどの場合は薬を出さなくていい。それを無理に薬で下げようとすると、脳や手足の先に充分に血が回らないようになり、ふらふらして転倒し、骨折してしまうというケースがよくあります。人間ドッグ学会が提示したものも含めて、現在の血圧の基準値は、年齢の問題を全く無視しています。一昔前に一般的だった「上の血圧は、年齢プラス90までは大丈夫」という基準値の方がよほど実情に即しているといえるでしょう。
○私がかって在籍した大学で、認知症になった人の生活歴を調べたことがあります。その結果、もともと高血圧だったけれども、薬で血圧を下げていた人の方が思い認知症になりやすいというデータが得られました。病院で測った血圧が少し高かったからといって、薬を処方されてしまい、血圧が上がり過ぎてしまうのは非常に危険です。それなら、むしろ薬を出さない方がいい。朝起きてすぐ血圧を測る人が多いようですが、、飽きてすぐは体が活動を始めようとする時間帯で、血圧が上がりやすいその血圧を基準にして薬を飲んでいると、夜寝ている間に血圧が下がり過ぎてしまう危険性があります。
背筋が寒くなった瞬間
■そもそも血圧の値は、ストレスや時間帯によって大きく変動するものです。患者さんによっては、不安のあまり一日何度も血圧を測って、ストレスをためこんでしまう人もいます。本当は、そのようなストレスが血圧には一番悪影響なのですが。薬を使わずに血圧を下げるには、ストレスをなくすのが一番です。高血圧だった人が、定年退職後に一気に血圧が下がることはよくあります。
○多くの現場の医師たちは、自分で何も考えないで新しいガイドラインを鵜呑みにしてしまいます。その結果、80歳を超えた高齢者間にまで不必要な血糖降下剤を処方してしまい、血糖値が下がり過ぎて、患者が寝たきりになってしまうケースもありました。
■薬に頼らずに血糖値を下げたいなら、体重を減らすのが一番です。健康診断のどんな検査値よりも、体重の変化が最良の健康のバロメーターになっていると思います。
副作用で死に至る
■そもそもコレステロールは、人間の体を作る重要な材料の一つであり、なくてはならないものです。極端な話、私はコレステロール値はいくら高くてもよい、と考えています。血圧と同じように、体がそのとき一番良い値に調整していると考えるからです。
○コレステロールというと「ドロドロの血液」をイメージされる方が多いようですが、これは全くの誤解です。そもそも血液の粘度を測るのは非常に難しい。コレステロールや血糖値、中性脂肪の高い血は、かすかに粘度が高いのですが、測定できるようなレベルのものではありません。健康食品で「血がサラサラになります」などと謳っているものは、、詐欺商法といっていいと思います。
■コレステロール値が下がると、気力が低下して鬱になるというデータもあります。JR東日本と帝京大学の共同研究によると、中央線で飛び込み自殺をした55〜60歳の男性の約9割が、コレステロール低下薬を飲んでいたというのです。
○薬を使わずにコレステロールを下げたい場合は、食事に気をつけるしかありません。コレステロールの値は運動しても下がらないからです。具体的には卵や肉の脂肪、内臓などを取り過ぎないことです。
■岡田正彦 新潟大学名誉教授 ○松本光正 関東医療クリニック院長
『週刊現代』5.31
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