加藤のメモ的日記
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2013年11月23日(土) 今週の遺言

原発をめぐる小泉と安倍首相 どちらが嘘をついているか

やっと臨時国会が始まった。とにかく二つの選挙で大勝した自民党政権の怠惰にはあきれる。僕が議員だった2001年には、臨時国会は9月に始まっていた。それがさんざん野党に催促されて、やっと始まったのが10月も半ばである。当分選挙もないし、急ぐこともあるまい、という態度である。

そして安倍首相の所信表明演説を聞いて、感動した人がいただろうか。僕は少なくともテレビの司会者として、多くの人の話を聞き、番組を司ってきた。話の内容は人一倍掴めるつもりである。議会の演説は、だいたい官僚の書いたものを読むだけだが、安倍首相の読み方は最低である。ただ間違えないように読み、語尾で目を上げるだけで、内容が伝わってこない。何の哲学もない。

ひたすら経済成長だけを謳っている。経済の成長より重要なもの、国民の安全とか福祉とかいうものは全く無視されている。12年前には僕の宿敵だった小泉純一郎元首相でさえ、「原発廃棄」を公言しだした。当然である。使用済み燃料の処分場がない以上、そして福島の惨劇が再発するかの性が高い以上、原発ゼロに向かうしか方向はない。

これに対しての首相の答弁は、小泉氏の名前は出さなかったが、「我が国においても、核廃棄物の最終処分方法としての地層処分については、技術的に実現可能だ」というものである。将来できる可能性があるというだけの無責任な答えだった。オリンピックを呼びたい一心で、「コントロールされている」と大嘘をついて、世界中から非難され、笑いものになっている男の言葉だ。誰が信用するものか。これからも安倍政権の嘘を暴いてゆくつもりである。



『週刊現代』11.9 大橋巨泉


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