加藤のメモ的日記
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2012年11月23日(金) 映画『高地戦』

理不尽すぎる民族の「同志討ち」朝鮮戦争の悪夢

部隊は朝鮮戦争の戦場。南北合わせても100万人以上が犠牲になったというのに、日本じゃその特需景気で沸いて一気に経済成長が始まった。どんだけ歴史って皮肉やねん。この悲惨を極めた民族の同志討ちを描く映画は数々あったけど、今回も陣取り合戦が延々と繰り返される。

1950年の6月、ソ連の傀儡の北軍に攻め入れられた韓国軍。前線兵士たちはあっという間に捕虜になってしまう。その北軍の体調は「お前らが逃げまどっていたのは戦争の理由を知らんからや。こんな闘いは1週間で終わる。大人しく故郷に隠れとれ。終戦になったら祖国再建につとめろ」と。韓国軍の主人公、大学出の若い将校らはすぐ釈放。

部隊は移り、それから2年半後。両軍は未だに泥沼戦を続け、助っ人の中京軍と、ケツ持ちのアメリカ軍が代理で停戦協議中。つまり、南北の境界線をどこの辺りで引いて手打ちにするか決まらないまま、任務に逆らった主人公の中尉は最前線の地獄へ戻される。高地の頂上を奪い奪われの死闘をしている部隊が、裏で北軍と通じている疑いがあるから調査してこいとの命令や。

戦争は国境の奪い合い。狙撃兵はいるわ、中京軍は束できやがるわ、さんざん戦った末、停戦協定が‘53年7月27日朝10時に成立。両軍が歓声を上げていたら、協定の実効は午後10時からというわけ。時間が来るまでまた頂上の取り合いや。こんな理不尽がほんまにあったんや。南北は休戦協定こそ交わしたが、今も戦争中に変わりない。



『週刊現代』11.3


加藤  |MAIL