加藤のメモ的日記
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2012年10月20日(土) 欧州の南北格差

現在、欧州の”南北格差”は広がるばかりである。堅調なドイツや北欧諸国と、財政破綻しているギリシャ、スペイン、イタリアなどの南欧諸国ははっきり二極化している。これは統一通貨ユーロになった際に、北部から南部に過度な不動産投資が行なわれたことが要因の一つだといわれている。実際欧州一の観光地であるスペイン南部のリゾートには、ドイツ村、イギリス村が乱立していたほどで、不動産価格は数年で4倍にも5倍にもなった。しかし、それもリーマンショックまでだった。過度な投資は一斉に引き締めら、資金の多くは引き揚げられた。、まさにバブル崩壊である。その後もユーロ安を利用し、輸出大国であるドイツを中心に北中部欧州は堅調が続くが、最近の問題は、南欧のスペイン国内でも南北格差が起きていることにある。

スペイン北部のカタルーニャ州は南部と比べはるかに財政状況が良く、事実上、北部が南部の財政を負担することになってしまっている。それで「圧政に苦しんでいたのに、なぜ今、中央政府を助けるんだ?」と、多くのカタルーニャ人たちは思っている。それでこれを機に(ユーロ危機で中央政府がピンチの際に)歴史的背景もあり、国家から完全な独立を目論んでいるのである。

だが、簡単に独立とはいっても財源がなければどうしようもない。その点、カタルーニャには大きな産業がある。特に「21世紀最大の産業」と呼ばれる観光地は絶好調である。WTO(世界貿易機関)は、BRICSなどの国々で新たに誕生しつつある中間所得層が、これからも続々と海外旅行に出かけるため、現在8億人の国際交流人口が2020年には16億人と予測している。そして現在、世界的に見て「観光勝ち組都市」と呼ばれているのが、わずか10年間で観光客数を4倍にまで増やしたバルセロナなのである。



『九州スポーツ』10.17


加藤  |MAIL