加藤のメモ的日記
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○だいたい大飯原発の再稼働が議論になるのは半年前からわかっていた。それを今頃になってドタバタしている。被災地のガレキの広域処理も昨年末に法律ができたのに放っておいた。この政権はぎりぎりまで追い詰められた末に、仕方ないから手をつけるんです。
●それはね、野田さんの頭が消費税のことでいっぱいだからですよ。
○情けない限りですね消費増税でまず私が野田さんにいいたいのは、増税したら税収になると思い込んでいることの愚かさです。たとえは‘97年に橋本内閣で消費税を3%から5%に引き上げましたけど、このときの国税収入は54兆円だった。その後今に至るまで、この税収総額を一度たりとも上回っておらず、現在は42兆円です。増税イコール増収ではなく、逆に減ってしまった。これが歴史の真実です。
○だから、今やるべきはデフレを脱却して経済を成長させ、それによって税収を増やすことなんです。増税は景気の足を引っ張るんですから。
●だいいち、1000兆円もの国の借金を増税で返していけるはずがない。単純に計算すると消費税400%分ですよ。だから、5%増税なんて焼け石に水です。つまり、1000兆円の借金を持続的に返していくには経済成長するしかないわけです。
○借金が1000兆円もあるというのも、財務省の巧妙な洗脳ですしね。
●そうそう。‘09年度の国のバランスシートを見ると、確かに負債(借金が1100兆円もあるけど、資産は800兆円近くあるんです。ですから、純債務はざっと300兆円。トヨタだって12兆円の負債がありますが、同時に30兆円の資産があるし、ソニーだって1兆円の負債に対して13兆円の資産がある。ところが財務省は資産のことには口をつぐんで、、「GDPの2倍も借金がある」と騒いでいる。
○純債務で見ればGDP比は70%程度ですから、財務省は意図的にミスリードしているんです。
●予算委員会でこれについて質問したんですよ。「野田さんは所信表明演説で、いま生まれてくる赤ちゃんはみんな700万円の借金を背負っていると言われたが、同時にその子は500万円の貯金通帳を持って生まれてくるんですよ」と。日本の海外資産は252兆円で、これは世界最大です。それから個人金融資産は1500兆円弱ですけど、国や企業が持っている金融資産を全部合わせると5600兆円にのぼる。さらに経常収支は17兆円の黒字で、外貨準備高はどんどん膨れて、いまや100兆円ですよ。これだけのファンダメンタルズがありながら、財務省は増税しないと国家破綻するようなプロパガンダをする。本当に悪質です。
○同感です。なかでも酷いのが、消費税をあげれば景気が良くなるというデマ。集めた税金を国が上手に使うから経済が活性化するというんですが、今までの失敗を棚にあげてどの口が言うんだか。ところが野田さんをはじめ、増税推進派の政治家はこのデマを信じ込んでいる。財務省のマインドコントロールここに極まれり、ですね。
国家財政の私物化
●では、なぜ財務省が増税したがっているかというと、極端にいえば、かっての栄華をもう一度ということだと思う。つまり、自分たちの差配するお金を増やして権限を強めたい、天下り先も増やしたいと。しかも厄介なことに、財務官僚がそうやって財務省支配を強化することは日本のためになると本気で思いこんでいる。なにしろ、受験戦争で勝ってきただけの世間知らずのお坊ちゃま。KY連中の集まりだから、本気でそう思っている。これが実に始末が悪い。
○図星だと思いますよ。財務官僚は「我ら富士山。他は横並びの山」って入省したら最初に教え込まれるんですから。人災、財務省の課長は他省の局長を平気で呼びつける。課長が受ける接待もよその局長並み。ランクが一段違っていて、それが当然だと思っていますよ。自分たちの権力を高め、ほかの省庁に恩を売り、その見返りとして、特殊法人ができるとそこのポストを一つもらう。それで財務省は、すべての省庁の特殊法人に天下りしているわけ。要するに財務省がやっていることは、国家財政の私物化ですよ。
『週刊現代』
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