加藤のメモ的日記
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| 2011年09月08日(木) |
震災避難者の県外移住 |
大震災半年:県外避難者「移住を検討」54%
東日本大震災から半年を前に、毎日新聞社は県外に避難している全国の被災者を対象に、避難生活の現状を尋ねるアンケートを行なった。帰郷の見通しは87%が「立っていない」とし、このうち故郷を離れて定住を「考えている」とした人は62%、全体でも54%だった。また、半数以上の家庭で家族が別居を余儀なくされるなど、県外被災者の置かれている深刻な状況が浮き彫りになった。
アンケートには8月下旬から9月上旬に実施。岩手3件を除く全国44都道府県に避難する合計245人から回答を得た。避難前の居住は、福島172人、宮城62人、岩手5人など。福島県からの避難者は65%が自主避難である。
故郷を離れて被災地外で定住することを考えている理由は「原発がどうなるか、わからない」「子供への放射能の影響が心配」と福島第一原発事故の影響をあげた人が多く、「津波で家が流された」との回答もあった。
家族と震災後に別居したと答えた人は52%。稼ぎ手が地元に残ったケースが多く、「高齢の両親が避難に疲れて戻った」などの理由もあった。二重生活などで、生活が「大変苦しい」「どちらかといえば苦しい」は合計69%であった。
震災後の転居回数は平均3.2回で、最多は11回だった。
心身への影響も深刻だ。避難生活で66%の人がストレスを「感じる」と答え、61%が不眠・頭痛などの体調の変化を訴えた。「飲酒習慣ができた」(40歳男性、滋賀県に避難)、「夫と離れ、先も見えない。動悸が止まらない」(33歳女性、神奈川県)という声もあった。一方、故郷とのつながりは86%が「ある」と回答。「携帯電話やメールなどを活用している」という声もあり、絆を辛うじて保つ様子がうかがえる。
一方、故郷とのつながりは86%ある」と回答。「携帯電話やメールなどを活用している」という声もあり、絆を辛うじて保つ様子がうかがえる。原発政策については、福島からの避難者の94%が「即時廃止」「時間をかけて廃止」と回答した。理由は「一瞬にして生活が変わった」(36歳女性、秋田県)「辛い思いをする人をこれ以上増やさないで」(37歳女性、和歌山県)など切実な声が相次いだ。政府によると8月25日現在、全国の避難者(被災3県を除く)は6万5991人」
『毎日新聞』
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