加藤のメモ的日記
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2009年05月30日(土) マラソンが赤血球を破壊する

「長距離走の経験もないのにフルマラソンに向けて充分な練習もせず、応募して抽選に当たったから参加した、という方が東京マラソンでは大勢走っていました。こういう人たちが体調を崩しやすい。フルマラソンには命の危険性があることを充分に認識して、準備してほしいですね」今回の東京マラソンで救急搬送されたランナーは20人。救護所に駆け込んだランナーは1096人もいたというから驚く。

ランニングをすると、安静中に比べて5倍から10倍もの呼吸量があり、そのため空気中に有害な物質が含まれていると、そのまま肺に吸い込まれてしまう。花粉や黄砂も吸い込みやすい。また呼吸量が増えるということは、体内に入る活性酸素の量もその分増えることになります。活性酸素はとりすぎると細胞に損傷を与え、ガンや生活習慣病を招くともいわれている。日中に走ると。呼吸量も最大10倍近く上がるため、毒性の強い活性酸素が普段の50倍近くも増すことがあるという。

ランニングを続けていると、足の裏で赤血球が踏み潰されて壊れ、血中の鉄分が流出して、知らぬ間に貧血になっていることがあります。発汗などによる鉄分の喪失も考えられます。貧血になると、体内組織が低酸素状態に陥り、動機や息切れ、めまい、耳鳴り、頭痛、冷えなどの症状が現れる。なんとなくだるい、疲れがとれないなどの理由で検査をしてみたところ、貧血になっていた例も珍しくないという。特に女性は貧血になりやすく、鉄分やタンパク質、ビタミンCカルシウムなどを多めに摂るよう。食生活の工夫も欠かせない。


週刊文春 5月28日号


加藤  |MAIL