2003年09月21日(日)  【ユース】 Jユース杯予選リーグ ベガルタ仙台戦(A)

Jユースカップ予選リーグCグループ ベガルタ仙台ユースvs鹿島アントラーズユース
 2003年9月21日(日) 13:00〜 宮城県サッカー場

鹿島                   
   9元川     11黒澤     

  8中村翼 10山本  7関野     

       5吉澤          

6郡司 3川原c 4野本 2高野    

       1杉原          

控え:青木・磯山・田嶋・槇峰・斎藤・大道・湯本


仙台
     10大久保   14佐藤

  20合田       7千葉賢

    6鈴木健  11千葉逸

 8佐々木 12亀井 4小山 2伊藤

       1佐藤友

<交代>
鹿 46分 11黒澤→17湯本
鹿 46分 5吉澤→14田嶋(田嶋が2列目の右に入り、関野が左山本が右に下がりダブルボランチに)
仙 58分 14佐藤→9高橋
鹿 74分 9関野→15槇峰
鹿 79分 20合田→3大河内(大河内がボランチの右に入り、11千葉が2列目の右へ)
鹿 87分 8中村→12斎藤
鹿 90分 10山本→18大道

<警告・退場>
仙 20分 10大久保 レッド  暴言?乱暴行為??
鹿 23分 5吉澤  イエロー ラフプレイ
仙 60分 12亀井  イエロー 反スポーツ

<得点>
鹿 75分 15槇峰 
鹿 87分 3野本 
鹿 90分 18大道 


宮城県サッカー場に来るのは2年ぶりでした。実は前に来たのは宮城国体の時。サッカーを見に宮城に行ったのがその時初めて。まさかその後こんなにも仙台に通い詰める日々になるとはまったく思っておらず、当時初めて食べた牛タン(しかもその時狂牛病まっさかりだったという(笑))に「おいしい!おいしすぎる!こんなのめったに食べれない!」などと舌鼓をうったりしていたのですが、今年いったい私何回牛タン食べたでしょう?(笑)

牛タンだけでなく数々の甘いものや秋刀魚の刺身だわとどんどんおいしいものを仙台で開発している今日この頃・・・。

前日は磐田に遠征し、心も体もずぶ濡れになって帰宅した翌日ということで、ここでいい試合を見て心を癒したいという思いでいっぱいです。

仙台ユースは近年力をつけてきていて、今年の夏の全クラでも予選リーグ2勝1敗、
その1敗もエスパルスユースに0-1で惜敗というもの。監督をイタリアから招聘して、照明をつけた専用グランドを確保しユースの育成に力を入れてきており侮ることはできません。東北プリンスで2年生ながら得点王になったエース大久保と、イタリア仕込み(笑)の堅い守備陣が注目という感じでしょうか?

対する鹿島はとりあえず国体に出場しなかった(…)こともあり、夏に発生した怪我人は復活というところですかね?鈴木寿毅が見当たらないのは怪我なのかな…。そんなこともあり左SBには1年生の郡司が抜擢。最初誰だかわからず頭からはてなマークを飛ばしていたのですが、吉澤の素敵なコーチングで発覚。夏の鹿島フェスティバルで見た時にBチームで右SBをやっており、Jrユース時代の攻撃的な位置からのコンバートに最初は戸惑ったのですが、このところ続いていた翼や寿毅などのコンバートに比べると"らしい"感じがする気がして楽しみだったことを思い出しました。


<試合経過>

[前半]

11分 左の郡司ドリブルで2人抜いて最終ラインまで行くもカットされてCK。

12分 翼のクロスGKキャッチし損ねてこぼしたボールをDFがどうにかクリアしてCK。

13分 翼の右からのミドルは枠上へ。

15分 左の郡司からいいクロスが逆サイドの山本へ渡り、山本が前のスペースへ鬼パス。元川さすがに追いつけず。

20分 仙台の大久保にはっと気づくとレッドが出されており1発退場。どうも直前のプレーがファールになったことに対する抗議なのか、それともそのファールがすでに1発レッドもののファールだったのか…。
どちらにしてもいきなりレッドになるほどのプレーとは敵の視点からも思えず、当然納得のいかない仙台ベンチからも猛抗議があり騒然とした雰囲気に。

23分 吉澤が千葉賢の突破を後ろから止めてしまいファール。つかつかと歩み寄ってきた審判の手にはレッドカードが握られており「おい!こんなんで帳尻あわせか!!」と愕然とする私の目に「あれ?間違えちゃった、てへっ」とばかりに
慌てて胸ポケットからイエローを出す主審の姿が写り、ほっとしていいのだかこの審判で大丈夫なのだろうかという不安とでかなり複雑な心境に…。

25分 岡野が中央トラップがきれいに決まって高めになっていた相手DFライン裏へ浮き玉のパス。黒澤が抜け出しており、トラップするもそこで少し判断が遅くなってしまい囲まれてしまう。

32分 翼がPA左で倒されてFK。チャンスと思ったが山本のFKは相手の壁に当たってしまう。

39分 ここまで守備に追われていた印象のある高野がほぼ初めて右を上がってキレイに相手をかわしてクロスをあげるも元川にはうまく合わず。

45分 翼の右CKをGK佐藤がパンチング。山本がPA外からミドルも枠上に行き、まもなくタイムアップ。

すでにホームでのジェフ戦で負けてしまっており、リーグ突破のためにはここで確実に勝ち点を稼ぎたかったであろう仙台はまずは守備からというような意識できたのでしょうか。
対する鹿島はワンボランチなこともあり、攻めの意識が強く実際に仙台陣内に入ることも多いのですが、仙台の最終ラインがよく整備されていたこともあり決定的なチャンスを作るところには至りません。仙台としてはとにかく守って1点勝負ということだったと思うのですが、そのプランが崩れたと思われるのはエース大久保の早い時間での退場。これにより仙台は1人少なくなってしまい、更に守備意識が高くなります。
鹿島もJユースカップ初戦ということもあって、まだチームが固まっておらず攻撃の時の動きがちぐはぐしているように見えるのが気になります。前半サイドからの攻撃があまり見られず、全クラあたりから調子があがらないことが気にかかっていた黒澤はやはり動きに切れが見られず、元川も孤立してしまい殆どボールが渡らないという状態。前半スコアレスというのは仙台的にはオーケーなのだろうというのがわかるだけに、このままの流れだとイヤだなあと。

[後半]

10分 仙台CKから低いボールを杉原が弾くもそのボールがあまり飛距離が出ずPA内の仙台選手に渡ってしまいピンチに。シュートがミートせず助かる。

13分 仙台CKが2回連続になる。2回目の時に低い弾道のCKが入り、仙台選手がゴールラインぎりぎりで触るもその時点でボールはゴールラインを割る。しかし選手がそれに気づかずプレーを続行し、仙台選手のシュートがゴールを割ったこともあり一瞬騒然とした雰囲気に。

15分 田嶋が右サイドでボールを持ちドリブルで独走。それを亀井が後ろから手で止めてイエロー。

20分 山本がボールを持って相手マークをうまくかわしてドリブルし、前ではっていた湯本にパス。湯本がポストに入りおとしたボールを山本がPAライン付近からシュートも枠右。

21分 左の元川(?)から右の田嶋へ。田嶋がドリブルで1人かわしてスルーパスも一瞬早く湯本が飛び出してしまいオフサイド。

24分 仙台スローインから高橋がドリブル。野本が吹っ飛ばされてしまい、ゴール前で1対1となった川原がうまく体を寄せてシュートは左にそれる。

25分 野本のロングフィードから元川ポスト。久々に上がった郡司がボールを持ってドリブルも最終ライン付近でつぶされる。

30分 カウンターから左の翼が右の元川へサイドチェンジ。右で元川が1人抜いて右足クロス。ファーの槇峰が完全にフリーになっておりヘッドでゴールし先制点をファーストタッチでゲット。1−0。

32分 元川が右からドリブルで3人抜いて、PA付近までえぐってマイナスのクロス。湯本がPA内でシュートもGK佐藤が素早い反応でシュートにつめており、超至近距離からのナイスセーブで阻止。

34分 右の槇峰がドリブルで仙台選手を1人抜き、外をオーバーラップしてフリーになっていた高野にパス。高野の右足クロスにPA内で待っていた元川フリーでシュートもゴール上へと外れる。

36分 仙台伊藤のアーリークロスがいいところに入ってひやっとするも川原ヘッドでクリア。

38分 翼の右CKを仙台DFが跳ね返すも飛距離がなく、PAすぐ外にいた山本にボールが渡りミドルシュートもGK伊藤キャッチ。

41分 カウンターで大きく前線に出たボールを元川が神トラップ(どんなトラップだったのかはもう記憶に…)。すぐに左の翼に振って翼左足で強烈ミドルもGKぎりぎりでパンチングしCKに逃れる。

42分 CKからファーにいた川原の折り返しを人につききれなくなっていた仙台DFをうまくかわしてフリーになっていた野本が右足でキレイに決めて2−0。

45分 元川が右からドリブルし、PA付近まで切れ込んでどうにかクリアしてCKに逃れるのが精一杯の仙台DF。槇峰の左CKから跳ね返りをPA外にいた斎藤が中にスルーパス。入ったばかりの大道がこれまたファーストタッチで右足ゴールゲット。3−0。

後半頭からは仙台ペース。退場は予定外だったとは言え、ここまではシナリオ通りの展開だったことに対する自信もあるのか徐々に鹿島陣内に入る率が高くなり、PA内で杉原を脅かす場面も増えてきます。
対する鹿島は吉澤を下げるという珍しい展開に見ていた私は少しドキドキ。ただ田嶋が入ったことによって中盤の運動量は増えており、ボールは拾えるのだけれど前線の2人にはやはりボールが届かず攻め手がないなあと思われました。
しかし後半中盤あたりから徐々に元川が自分で勝負すると案外抜けてしまうということに気づいてしまい、右サイドで元川が勝負して仙台DFを1人、2人とかわせるようになった辺りから徐々に鹿島が仙台ゴールを脅かし始めます。しかしそうこう言いながらも点が入らないまま残り15分となり、これはちょっとイヤな展開だなと思い始めた時、途中投入された槇峰が大きな大きな先制点をゲットします。大喜びの鹿島陣営とがっくりとうなだれる仙台陣営。本当に対照的な光景が描かれました。

先制されてしまったことで今まで10人でもモチベーション高くがんばってきた仙台の方ががっくりときてしまい、一気に運動量が落ちます。それによって仙台が攻める→鹿島のカウンターが決まるの構図が何度も描かれることに。それでも最終ラインとGKの頑張りでどうにか失点だけは免れてしましたが、よりによってセットプレーで鹿島が追加点を奪ってしまったことでジエンド。ロスタイムにはやはり投入されたばかりの大道がほぼごっつあんな感じでファーストタッチでゴールを奪い、
最終的には3−0というスコアになりました。退場があっただけに一概には比べられないですが、仙台は先日の市原との試合でも最後の何分かで続けて失点してしまったようで、最後までねばれるかどうかは今後の課題なのかもしれません。
対する鹿島側はラスト15分まで無得点で、あまり得点の匂いもせずイヤな予感がしましたが、元川が突破を図れるようになったあたりから体勢が変わり始め、槇峰がラッキーボーイとなるファーストタッチゴールを決めてからはイケイケ。3得点とも本当にいいゴールで宮城まで遠征してよかったなあと、すっかり昨日の冷え切った心を忘れさせてもらいました。

雨は終始降ってはいたものの、ぎりぎり屋根でどうにかなるくらいの降りで試合終了後は某仙台サポさんにナビをしてもらい、途中でいつも買う生どらの総本山工場に寄ってしこたま生どらを買ってみたり(しかもおばさんに「実は関東から来てるんですけど、ここの生どらがおいしくていっつもたくさん買っちゃうんですよー」と言ってみたら、一緒にいた某さんに「あのおねーちゃんにこのサンドイッチあげてー」とサンドイッチを頂いてしまったり(^^;)しつつ、仙台の練習を見に行ってきました。ベルデニックが来たばかりということでサポの数も多く、練習も清水さんの時とは雰囲気が違いなかなか興味深かったです。もちろん練習終了後は牛タンをがっつりと(笑)そしてこっそりご飯をお代わりする私を見てみんなが「やっぱりまだ食べるのか・・・」という雰囲気になったのは内緒の方向です・・・。




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