つれづれ日記
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2009年12月07日(月) 朝、Mちゃんが、夜はJ先生がワカメに給餌。

S井はJ先生から情報を得て、今日13時〜15時、渋谷のウィメンズプラザで行われた、人権教育啓発推進センター主催2009年障害者週間「連続セミナー」のうちのひとつ、障害者権利条約ーこの条約が目指す社会ーと題する講演を聴きに行った。

演者は、東京大学大学院経済学研究科、長瀬修氏。学者の机上学問かと多少の先入観を持って臨んだのだがそれが全然違っていた。多彩な経歴の持ち主だった。

現在50歳代の長瀬氏は上智大学時代、障害児と遊ぶサークル、たけのこ会(偶然にも親しい友人がその昔、このサークルに属していていまだにOB会が活発なのだという。何かの巡り合せでその友人は20年後に障害児を授かった。)に入ったことから障害者の世界への目が開かされたのだという。

その後、長瀬氏は青年海外協力隊から3年間ケニアに派遣された経験を持つ。そうして八代英太議員の秘書をしていたが、巡り巡って現在は東大大学院の特任准教授という肩書きを持つ。盲聾の名物教授、福島智氏と親しく、最近福島氏の通訳としてウガンダに同行したそうだ。

障害者雇用義務を果たすため、東大では4年前に10人の知的障害者を清掃職員として雇用したところ、当時は教職員があからさまに彼らを見下していたという。そこで当時の小宮山総長にもホウキを持ってもらい彼らと一緒に学内広報の表紙を飾り内外にアッピールしたところ、これが好評であちこちでメディアに取り上げられた。今年は2,1%の雇用率を達成するため新たに48名が採用され環境整備チームを形成している。

長瀬氏も理事を勤める国際育成会「Inclusion International」は14人の理事のうち障害当事者本人が5人もいるそうだ。○○の権利を守る運動体というようなものはえてして当事者を蚊帳の外に置きがちだが、障害者に関しては当事者たちが次々と「Nothing about us without us!」と声を上げ始めた。鳩山内閣の障がい者制度改革本部にも当事者団体が入ったことが報じられている。

講演では、障害者権利条約ができた経緯・背景。条約の内容と日本の課題、全般的な原則。新政権の政権公約と障害者政策などについて上記雑談も含め2時間に亘って説明が行われた。テーマが膨大なので、ざっと表面を撫でただけで時間が来てしまったが、なかなか有意義だった。

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そうして渋谷からみなとみらいへ。
みなとみらいホールで今が旬のピアニスト、辻井伸行さんのリサイタルが行われた。7時からだったがその前に息子のピアノの先生と待ち合わせし、食事する。近頃、若者・子供のコミュニケーション能力不足が盛んに言われていてあちこちでおかしな経験をするが、そのレストランでもウェイターの対応が変で、ピアノの先生と嘆き合う。

で、リサイタルそのものは素晴らしかった。21歳のプロのピアニストに対して失礼かもしれないが、本当に可愛らしく何を弾いても音がとても優しい。テレビで聴くのとやはり違う。バイオリンでもピアノでも音に人柄が出るとしみじみ思う。彼は言葉でもピアノでもコミュニケーション能力がとても豊か。いつでもとても楽しそうで見ているだけで嬉しくなる。

彼のコンサートを追いかけて、地元リリスや松戸にまで申し込みをしたがすべて抽選に外れた。最後に近場のみなとみらいホールが当選して良かった。S席6千円也。前から3列目、舞台に向かって左側で彼の斜め後方、右手がよく見える席だった。彼は顔を左右に振るので可愛い横顔もよく見えた。

アンコールも十分に演奏してくれて終わったのが午後9時。別席だったヤマハの先生も一緒に、開いていた「キハチ」に入ってお茶のみをする。ここでも愛想のいいウェイトレスが注文を聞いていながらドリンクだけ持ってこない。自分の勤務時間が終わったかして、ほったらかして帰ってしまったらしい。

そこへ、2度目の給餌に行ってくれていたJ先生から電話がかかってきた。最初はワカメが出てこなかったので、10時ごろに再び行ってくれて、その時には出てきてモリモリ食べたそうだ。

膀胱炎で不快だったせいだと思うがワカメはこのところ、朝も出てこなかったりして私たちを心配させていたが、今朝は昨夜の注射が早速効いたようで出てきてしっかり食べたらしい。

他の嬉しいニュースの中間報告もしてくれて一緒に喜び合った。

J先生がワカメに会えなければ、私が帰宅してから夜遅くなっても山手に行くつもりをしていたが、これで一安心。

実り多い充実の一日だった。


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