つれづれ日記
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2002年07月27日(土) 濃い三毛、念のため入院

午後7時半に「山手猫階段」へ行くとM浦さんが中腹の餌場を掃いていた。猫たちはどんどん集まって来ている。私の車が正門の方へ曲がってくるのを見て、茶々とスミオがすっ飛んで来た。とりあえず持参してきたレトルト10パックくらいを開け、カリカリも500grくらい全部開ける。タビーとプリンス、それに肝心の濃い三毛がいない。

犬山動物病院へは7時半過ぎに行く、と言ってあるのにもう8時だ。夫のケータイを借りてくるのも忘れた。連絡も出来ない。濃い三毛がいつもM浦さんを待っているという「山手スカイウォーク」のてっぺんの桜の木の側まで上って少し待つ。このところM浦さんは、プロ野球の試合が終了してから餌やりに来るので10時頃だ。昨夜、私が彼女と出あったのはもう10時半頃だった。だからこんな早い時間には出て来ないのかもしれない。が、他の猫たちは殆ど勢ぞろいしている。

中腹の餌場に戻って、さてどうしようと迷っていると、1台の車が「山手猫階段」下で止まった。女性が何やらパックを手にしてこちらを伺っている。きっと単発の餌やりさんだ。声をかけると以前、J先生が話をしたという庄戸のS石さんという方だった。お互いに筆記用具を持っていなかったので連絡先を交換できなかったが、以前彼女がJ先生に言ったように、秋になったら何らかの形で「山手ネコロジー」に参加したいということだった。

港南台近辺の野良猫にも餌やりを続け、その中の病気になった猫を引き取って飼い猫にしているそうだ。自宅でも野良が産んだ仔猫の里親探しや不妊手術など、いろいろ経験がおありのようだった。

そんな話をしているともう9時近い。S石さんが去ってふと足元を見ると、濃い三毛が来ているではないか!心なしか昨日よりも元気そうに見える。お尻を見ると昨日と同じ。缶詰とカリカリを混ぜたものをM浦さんが与える。我々が居るところへは他の猫たちも群がって来る。コロンが食欲旺盛だ。そしてアニー、バニーも。

ある程度食べさせ、濃い三毛をキャリーに入れる。キャリーの中で身繕いなどして寛いでいたが、車に乗せると鳴き始めた。犬山動物病院へ着いた時には9時15分になっていた。奥の事務所から灯りが洩れている。院長に扉を開けてもらい診察室へ。

濃い三毛の体重は3,15kg。まあまあだ。肛門も院長は「何でもないじゃないですか!」と言う。脱肛とかもっとひどい状態かと思っていたらしい。体温を測ると39度以上ある。猫の平熱は38度なにがしだそうだ。来る途中、車の中で鳴いていたりすると興奮して体温が少し上がるそうだ。

灯りの下でよく見ると、後ろ足を大きく擦りむいている。もう乾いてかさぶたになっている。傷は割と大きいが浅く、化膿などはしていない。院長は投薬だけで大丈夫だと言うが、我々は便など取れないので、M浦さんの強い希望で入院させ、検便してもらうことになった。

正門前でM浦さんを降ろす。猫たちは再び集合しようとしている。M本夫妻は今夜は来なかったようだ。Y沢さんはこれからかな?

帰宅後メールチェックをしていると今夜はノワールの餌場に行かなかったことを思い出した。そこで、「新黒」用にレトルトを1個持って家を出た。ノワールの餌場を懐中電灯で照らす。電池を替えたばかりなのでよく見える。いつも容器を置いていたコーナーに蜘蛛の巣が薄くかかっているのがはっきり見えた。否応無くノワールの不在を突きつけられたように感じる。

「プリンス猫階段」には「新黒」はいなかった。コロちゃんは車の下で寝そべっている。水もあり、カリカリもたっぷりあった。地面のカリカリには細かい蟻がいっぱいたかっている。しばらく見渡したが「新黒」は現れそうもない。少し迷ったが階段を降りて小桃の駐車場へ行く。すぐに小桃が鳴きながら出て来た。さっきM浦さんが給餌した筈だが、レトルトを半分あげる。「新黒」はいない。小桃がすぐにまとわりついてくる。見るとあっという間に食べてしまっている。残りも開けて立ち去る。

すると小桃が従いてくるではないか!ずーっと従いて来て「プリンス猫階段」も上がってくる。踊り場でカリカリを与えたがそれは食べない。もの珍しげに上まで上がって来た。コロちゃんが寝そべっている車の下にも入って来た。するとコロちゃん、やおら起き上がり小桃の方へ歩き出す。小桃は少しだけ逃げて階段向こう側の駐車場へ。コロちゃん、なおも睨みを利かせながら小桃に迫って行く。小桃は更に向こうの駐車場の車の下に潜り込んでしまった。コロちゃん、追跡の手を緩めない。遂に小桃は尻尾を巻いて退散してしまった。結局上の方から元の駐車場へ戻ったのだろう。もうどこにも姿は見えない。

あんなに動きの鈍そうに見えるコロちゃん、自分の縄張りを主張して威風堂々としていた。以前、「新黒」に対しても威張った態度を見せていたことがあった。目薬を差そうとすると、軽快な足取りで階段を駆け下りて行ってしまったのには呆れたことがある。猫っていろんな面を持っているのだなあ。目薬はなかったのでティッシュで嫌がるコロちゃんの目やにを拭き取る。身体も掻いている。フロントラインを投薬してあげなくちゃ。目薬、フロントライン、爪切りだな。

そうそう、明るくなったライトで小桃の身体を照らしたところ左側胴体部が直径2センチくらいの円形に毛が抜けてしまっている。猫の円形脱毛症か?はたまたケンカか?犬山動物病院の院長に訊いてみよう。

帰りにもノワールの餌場を照らしてみる。すると小型犬の糞らしいものが道路っぷちにこびり付いている。掃除しない飼い主がまだいるのだなあ。ここはノワールの餌場なのに。蜘蛛の巣が張り、犬糞がある。主の不在は明らかだ。無性に悲しくなる。


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