つれづれ日記
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2002年05月26日(日) 山手猫を守るパトロール

12時半頃、☆☆学院のJ先生からSOSの電話がかかってきた。今日は、お嬢さんのミニバスケの試合が私の団地内の小学校体育館であり、J先生は学院の職員駐車場に車を止め、猫たちの様子を見に行ったそうだ。学院でも今日は、高校の柔道大会が行われており、昼休みに外をぶらつきに来たのだろうか、他校の男子高校生が2人、「山手猫階段」でポパイを挟んで目配せし、何か良からぬことを企んでいる様子だったという。

J先生、「君たち、その猫に何かしようというんじゃないでしょうね!」と声を掛けると『別にィ・・』ととぼけたがその場を立ち去る風でもなかった。先生は彼らの間に割って入ってポパイを抱き上げ学院内に連れ去ったが、彼らの挙動を見張っているとケータイを取り出し、喋りながら行ってしまったという。先生のご主人の目にも彼らの挙動は極めて不審だったとか。

お嬢さんの試合観戦の為、その場を離れなければならず、思い余って、私にバトンタッチしてくれないかと電話してきたのだ。M浦さんにも電話し、2人して「山手猫階段」に駆けつけた。

一足先に到着していたM浦さんはポパイ、アレックス、ハイシローに給餌していた。花子、スミオ、ゲンキも我々の声を聞きつけて出て来た。猫たちに囲まれていると猫好きらしい優しそうなご夫婦がこちらを見つめている。声を掛け、いつものように私の名刺を渡し、あちらの連絡先を訊く。

学院内の体育館へ行き、参加者に柔道大会が終る時間を訊く。5時頃に終わり閉会式があるそうだ。ついでにグランドの端までM浦さんを案内し、I氏宅の庭を眺めてみる。ベランダ下のスペースには先日にはなかった大きな植木鉢などが並び、猫がもぐりこめるような場所が全くなくなっている。猫には関りがないということを誇示しているのか?それを見てM浦さん、長年に渡りそれこそ「猫なで声」で餌やりをしていたくせに!と更に憤っている。

学院を北側に抜け、ぐるりと回って先日、黒猫とニャン太が出て来た場所をチェックしてみる。ニャン太はあれから毎夕、以前のように公園に出て来てM浦さんから給餌されているそうだ。

が、M浦さんも3回しか見たことのなかった黒猫はあれ以来見かけないという。居場所も分からないのでは手の出しようもない。しばらく様子を見ようと話し合う。餌がもらえなくなれば、濃い三毛、白三毛、アニーたち4兄弟のように「山手猫階段」に出て来る可能性が大だと私は思うのだが・・

「山手猫階段」を北側から上る。好天の日曜日とあって散歩する人が結構通る。階段のてっぺんは、小山のてっぺんでもあり、他方向へと道が伸びている。その辺りに、中学生くらいの男の子の集団がいる。手に精巧そうなおもちゃのピストルを持った子もいる。う〜ん、要注意だなあ。M浦さん、彼らに向かって何か言いかけたが止めた。そうそう、彼らは猫たちの存在を知らないか、全く関心がないかもしれない。余計な注意をして寝た子を起こすようなことになってはいかん。やぶへびだ。

ポパイは相変わらず、最も目立つところに寝そべっている。M浦さんが何度も運び去るがすぐに戻ってくる。終いには折角寛いでいるのに余計な事をするな、と言わんばかりに不満そうだ。

長毛ミケちゃんが、少し離れた学院の陶芸工房の方に居た、との生徒からの情報があったという。そこで、M浦さんと一緒にそちらの方へ行ってみた。長毛ミケの姿はなかったが、もし餌が貰えているのなら全く安全そうなところだ。J先生を通じて更に情報を募ろう。

「山手猫階段」に戻るとさっきの数匹がいる。彼らが食べ飽きたカリカリをカラスが舞い降りてついばんでいる。そのカラス、なかなかイタズラ者らしく後ろを向いていたハイシローの尻尾をつついたのだ。怒ったハイシローがカラスを追いかけて木登りしている。カラスは「アッカンベーだ!ここまでおいで!」と、ハイシローを高みにおびき寄せた挙げ句、飛び去ってしまった。ハイシローは「こわいよう!下りれないよう!」と騒いでいたが、結局下りてきた。

そのカラスが学院内の石垣から何かを咥えて飛び去ったので行ってみると、何と!生魚の尻尾が転がっている。カラスが食べていたのは鯵のような魚のワタだったのか。買い物帰りに、手持ちの生魚をこんなところに置いて猫に与える人がいるのか!

一旦、帰宅することにして、小学校体育館へ寄りJ先生を見つけ、パトロールの様子を話す。ミニバスケの試合も終るところだったので後は先生に任せた。


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