■■ 人にできること、できないこと、できないこと、できないこと。

2001年06月21日(木)
ネット上で知り合った人の中に、心臓を病んでいる友人がいる。
私は彼が幾ら痛いと叫んでも何も出来ない。
それはとても悲しかったけれど、心の中でできない「理由」をつけていたので、私はあまり気にやんではいなかった。

「相手は遠くにいるのだから、当たり前だ」
――と。

でもそれは違った。
近くに…どんなに近くにいても、私には何もできない。
痛みを代わってあげることなんて出来ないし和らげる事も出来ない。

最近、私の友達の一人が心臓を病んでいる事を知った。
彼女は去年私と同じクラスで、よく行動を共にした親しい友人のうちの一人だ。
今は理系に進んでしまった彼女とは、教室が離れていて、一日一回顔を合わせる程度…たまにメールをするぐらいで、もちろんそんなに時間も無いから深い話も出来ない。

でも、先日の合同体育のバスケで偶然にも彼女と同じ班になることができた。
途中までは何も気にする事なく試合が出来ていたし、いつも元気な彼女の事、試合中に立ち止まったときにはただ疲れただけなのだろうとさして気にもしていなかった。

でも彼女の顔面は蒼白だった。
思わず声をかけたら、彼女は私に自分の病気の事を話してくれた。

彼女は笑っていたけれど。
病気が嘘ではない事ぐらい私にだってわかる。


―――結構前からわずらっていたらしかった。
私は…
遠く離れているはずの、面識も無い人のことのほうが、近くにいる友人のことよりも良く知っているのか。
こんなに近くにいてわかってあげることが出来なかったのか。
そして
こんなに近くにいるのに、私には何もしてあげることは出来ない。
そのことを知ったからといって、何が変わるわけでもないのだ。

私はこんな無知で無力で愚かな自分に腹が立つ。
何かしてあげることができる、と思うこと自体が偽善なのかもしれないけれど。


では何故人は、私は、他人に愚痴るんだろう。
そんな事をしたって何もかわらないし、相手だって良い思いをするはずが無いのに。

何故。
何故空間という壁があって手を差し伸べることのできない相手が、私に自分のつらさを訴えてくるのだろう
そんな事をしたって何も変わらないのに
私をこうして苦しめるために言っているのだろうか
私自身も、こうして相手を苦しめるために言うのだろうか

わからない



私は一体どうすればいい?








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