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2005年10月21日(金)
「ファンタスティックフォー」は50点

映画の日と言うことで、二本梯子をしました。
その一本目。

アメコミのヒーロー者である。
何も考えずに楽しめばいいものではあるのだが、
私はどうしても穿った見方をしてしまう。
純粋に楽しみたい方は以下を読まないように。

「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
監督 : ティム・ストーリー
出演 : ヨアン・グリフィズ
     マイケル・チクリス
     ジェシカ・アルバ 

どんな滑稽無等の作品をつくろうとも、ハリウッド作品というものは、
必ず綿密なマーケットリサーチをするのである。
数年前から次は何が「受ける」のか、きちんと
調査してないと次の作品はつくらないと思う。
このリサーチにおんぶに抱っこしているのが、
日本の少年漫画の世界で、次に流行りそうな映画の約半年前に
必ずその企画に似た大型連載が始まるのである。
(そうやって無理やり描かされた漫画家が何人潰されていったか)
それはともかく、滑稽無等であればあるほど、
ハリウッドはきちんと世情に合った企画を立てている。
だからかえって時代を先取りした企画が多いのである。
「インディペンデンスデイ」「ハルマゲドン」のあとに
ブッシュが誕生し、
「スパイダーマン」のあとに悩めるアメリカが顕在化してくる。
そしてこの映画、
異常なほどに主人公たちは悩まないし、
もっとひどいのは世論があまりにも単純なのである。
ここに出てくる騒動の全ては四人に原因があるのに、
世論は「ありがとう」とか言ってパーティまで開くのである。
この世論の馬鹿さかげんは現在のハリケーンのブッシュ批判とあまりにも対照的なのだが油断は出来ない。
ハリウッドのリサーチ能力はバカにできないのである。
Last updated 2005.10.02 10:32:55