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2005年03月27日(日)
「チェ・ゲバラモーターサイクル南米旅行日記」

「チェ・ゲバラモーターサイクル南米旅行日記」現代企画室 エルネスト・チェ・ゲバラ 棚橋加奈江訳
ラテンアメリカの革命家チェ・ゲバラが青年期1951年から52年にかけ、友人とともに故郷アルゼンチンを出発してチリ、ペルー、コロンビアを横断、超貧乏旅行をした記録である。この本を原作とした映画『モーターサイクルダイアリー』を見て、私は大いに感動した。有名革命家の前史というより、ある青年の素敵な破天慌の旅を記録してあり、社会に目覚める青年の一瞬が描かれており、今も昔も変わらないだろうラテンアメリカの素晴らしい自然が描かれてあったからである。私は早速この本を捜し求めて読んだ。

二人の医師の卵がほとんど無一文で旅をしたこと、それぞれの国で、庶民の善意やしたたかな話術でもって口糊をしのいだこと、チリを通る辺りから次第と社会の底辺に向けて、ラテンアメリカの歴史についての感想が多くなったこと、彼の学問の専門であるハンセン病施設の訪問を実行していること、などは映画と同じ。細部はいろいろと違ってはいるが、あの映画に流れる精神は同じであった。それは同時にあの旅が本物であった証でもある。私は改めて「貧乏旅行」への意欲がふつふつと沸いてきた。

同時に私はこの本で初めてチェ・ゲバラという人物を知り興味を覚えた。映画にもあったが、彼はハンセン病施設で誕生日を祝ってもらったときこのような挨拶をしている。「はっきりしない見せかけの国籍によってアメリカ(ラテンアメリカ諸国)が分けられているのは、全くうわべだけのことだと、この旅のあとでは前よりももっとはっきりと、考えています。」彼の演説に大きな拍手が起こったと彼は日記に書いてある。ラテンアメリカの統一。彼はキューバ革命だけの革命家ではなかったのだ。