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2005年02月27日(日)
「国家に隷従せず」斎藤貴男

「国家に隷従せず」ちくま文庫 斎藤貴男
ここに書かれてあることは「公正」ではない。と言ったからといって勘違いしてはいけない。ここに書いてある、国民総背番号制、管理社会、「生産性を阻害する可能性のあるものは人間の尊厳であれ排除する」社会のマクドナルド化、優生学思想、警察の暴走、「自己責任論」騒動、それらの危険性について、「そこまで言うのは大げさだ」とか「そこまで言うのには証拠がない」だとか、反論するのは一応簡単だと思う。しかしそれを科学的に分析するのは社会学者か歴史学者の仕事であろう。ただし、証明された時にはすでに遅かったという事か多いだろう。ジャーナリストの使命はそうではない。一つの「事実」が正しいと思ったら、勇気をもってそれを「報道」するところに在る。(事実自体の検証はジャーナリストの最低限の仕事ではある)。斎藤貴男はその勇気あるジャーナリストの一人だろう。ここに書かれてあることは実証的ではないが、きわめて重要で「予言的」である。実際「予言」が的中している部分があちこちにある。
この本の最初に斎藤貴男が「不偏不党、客観報道」から離れていく経緯が書かれている。「このスタイルは、時代の空気、大衆の気分しだいで、権力のプロパガンダとして機能してしまわざるを得ないのではないか」と思ったからだ。重要な指摘である。
この本で、唖然とした「事実」を一つ。ある有名な、責任ある人が言ったこと「これからの教育では、就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの遺伝情報に見合った教育をせざるを得なくなりますよ」。昭和のSFが警笛を鳴らしてきた「未来」が近づいてきている

この下の文章をアマゾンに投稿すると不採用だった。
人物が特定されるからかな。でもこの程度で不採用とはアマゾンも懐が狭い。

この本で、唖然とした「事実」を一つ。ノーベル賞受賞者で教育改革国民会議座長の人が言ったこと「これからの教育では、就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの遺伝情報に見合った教育をせざるを得なくなりますよ」。昭和のSFが警笛を鳴らしてきた「未来」が近づいてきている