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2005年02月26日(土)
「熱球」重松清

「熱球」徳間文庫 重松清
仕事に行き詰まり、親の要望もあり郷里に帰った男。娘は新しい学校でいじめにあい、妻はアメリカに短期留学。故郷には忘れたはずの「高校野球」があった。
「逃げても良いんだよ」その言葉がとてつもなく優しく聞こえる。それでも男は一つの決断をせざるを得ない。小学生の娘が小賢しくて可愛い。
昔は毎年1回戦敗退するような野球部でも、「伝統」があり、実に頑張っていたなと思う。まだサッカーは人に認知されず、野球だけが大きな夢に向って開いていた。負けつづけた野球部をずっと戦後からネット裏で応援しつづけていた「ザワ爺」のために読まれた弔辞が、涙をさそう。