日々あんだら
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こないだ友達が「古本は自分の物にならない気がするから買わない」ということを言っていて、 おお、そういう考え方もあるのか!とちょっと新鮮に思った。 そういう考え方があることも理解できる。
が、僕は古本になんの抵抗もない。
ってことで、
古本屋で大人買いしちゃった♪ だって大人だもの。(笑)
スラムダンク、今さら説明するまでもないが、不朽の名作である。 通して読むと、必ず泣いてしまうポイントが3ヶ所はある。 最後の山王工業戦でのラスト数秒間分の表現のすごさを5回くらいは熱く語ったことがある。 しかし、持っていなかったのである。 実家にはあんねん。弟のが。なので実家に帰ったら時々一気読みとかしてた。(笑) こっちにいる時にどうしても読みたくなったらネカフェに行く。 そしてオープン席で溢れる涙をこらえながら読んでいる。
しかし、である。 僕ももう3度目の年男を迎えてしまった。 36年も生きて来て、スラムダンクが家にないとはどういうことだ!と思うのである。 なので、今年最初の給料で全巻買いした。 完全版と通常の単行本で迷ったけど、通常版の1話と1話の間に入ってる落書きみたいなページが好きなのだ。 なので通常版。(笑)
これで、心置きなく涙を流しながら読めるぜ!!(笑)
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ところで、スラムダンクとは関係なく、最近古本屋には良く行く。 主に写真集を物色してるんだけど、文庫本なんかも時々買う。
こないだ見つけたのは横山秀夫「クライマーズ・ハイ」。
実はこの本を買うのは3冊目。(笑) 1冊目は実家で行方不明になった。多分、オカンが読みかけでどこかに放置して忘れてしまったんだと思う。 古本で買い直した2冊目は友達に貸して、もう返してもらうつもりはない。
でも、おもろいんです、これ。 初めて買った時、仕事が手に付かなくなって、今だから言うけどお客さんのところに行くふりして喫茶店で読んだ。(笑) もう次が気になって気になって。 ここ10年で読んだので好きな本はいっぱいあるけど、とにかく先が読みたくて辛抱できなかったのは 「火車」と「流星ワゴン」と「クライマーズ・ハイ」だけ。 そんなに何回も読み返したりはしないけど、本棚にあると落ち着く。 (そういえば「阪急電車」と「東京バンドワゴン」シリーズは返してもらわなあかん。笑) (オカンにも「シアター」シリーズと「モーニング」と「木曜組曲」を貸しっぱなし。それは無くさせんぞー!)
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そんなわけで、高校生の頃は中古CD屋に入り浸り、カメラ始めてからは中古カメラ屋を巡り、車は中古車しか買ったことがなく、 フリマやってたら必ず覗き、古本屋と古着屋だったらいくらでも時間を潰せる僕ですが、 1ジャンルだけどうしても中古ではあかん分野があります。
それは靴。 スニーカーもイマイチやけど、特に革靴。
別に、どこの誰が履いてたかわからんと気持ち悪いとか、そんなナイーブなことは全然思わへんねんけど。 靴(特に革靴)は前に履いてた人の足の形とか、歩き方とかがクセとなって刻み込まれてしまっている。 なので、履いてもフィット感が無いし、非常に歩きにくい。 そもそも革靴なんて、ちょっときつめのを買って、履きながら伸ばして足にフィットさせていくものやのに 最初から革が伸びきってるのを買って来ても自分の足に合うはずがないのだ! …ということに、革靴3足くらい失敗してやっと気づきました。^^; やっぱり新品か、デッドストックでないと履けない。。。
そんな僕の靴の中で唯一の例外がこれ。
何度も日記に載せてるけど、ダナー・マウンテンライト。 これは前のオーナーの足の形や歩き方が僕と近かった、というわけではなく。 紐を外したら歩けないくらい余裕のある作りで、それをつま先近くから紐で締め上げて行くという作りのせいだと思う。 その締め方さえ自分の足に合うように工夫したら、ほとんど違和感なく履けるようになった。
つま先の傷は富士山に登った時(というか降りる時)に砂利や砂でやられたものなんだけど、 左足の傷は正面についてるのに、右足のは内側(親指側)についてるでしょ? 僕は左足はまっすぐ踏み出すんだけど、右足は開いて踏み出す癖がある。 ガニ股とはちょっと違って、膝は左右変わらないくらいしか開かないのに、足首から下だけが開く。(笑) なので、右足は左足より親指側に傷がつくのだ。
こういう風にその人に合わせてクセや傷がついていくのが革靴のいいところだし、 こういう風に僕の歩き方による傷が入ってしまったら、完全に「僕の靴」だと思っている。
中古でも「自分の物」にすることは可能なのだ。
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