日々あんだら
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2004年12月09日(木) コンパクトカメラ

コンパクトカメラのメリットってなんだろう。


「どんな写真でも撮れること」
「クオリティの高い写真が撮れること」
「確実に撮れること」

こういう条件になったら、コンパクトカメラは一眼レフなんかに勝てはしない。
一眼レフだったらレンズを換えることで、肉眼ではありえないほどにものに迫って撮ることも、ずっと広い範囲を写すことも、逆に遥か遠くのものを引き寄せて撮ることもできる。


しかし、例えば通勤カバンに一眼レフを入れて会社まで持って行ってる人が何人いるだろうか?
全くいないとは言わないが、重くて大きい一眼レフを常に持ち歩いている人は、それが職業である人を除けばごく少数なはずだ。
一眼レフは確かに、クオリティの高い写真を安定して撮ることができる。
しかし、当たり前の話だが、ある場面に出くわした時に手元に持っていなければ写真を撮ることはできない。


そう考えてみた時に、僕はコンパクトカメラの最大のメリットは「どこにでも持って行けること」だと思う。
どこにでも持って行けて、ふと気になる光景に出会った時にすぐ取り出して撮ることができる。

例えば朝、急ぎ足で駅へと向かう途中、朝日を浴びて影を落とす葉を10秒ほど足を止めて撮る。
例えば外回りでお客の会社に向かう途中、コスモスが綺麗に咲いているのを見つけて撮る。
例えば帰り道、たまたま友人と出会い飲みに行くことになった時、久しぶりの食事の光景を撮る。
例えば出張中、乗り換えに30分も待たされて、その間に駅の周辺を散歩しながらもう二度と来ないかもしれない街を撮る。


僕はコンパクトカメラ絶対論者では、もちろんない。
一眼レフもレンジファインダーも二眼レフも好きだし、
「一番好きなカメラは?」と聞かれたら迷わず一眼レフのSRT101を挙げる。


でも「この場にあるカメラ」と「この場にないカメラ」。
ふと思い立った時にこの2つの差はとてつもなく大きい。
だからコンパクトカメラの最大のメリットは「どこにでも持って行けること」だと思う。
そこにあるからこそ、カメラはその光景を写すことができるのだから。



Rollei35Sで撮った写真をPHOTOページにアップしました。
出張中、乗り換えに30分も待たされた時に撮った、もう二度と行かないかもしれない街の写真です。(笑)


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