日々あんだら
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2004年09月05日(日) 魅惑の床下ワールド

ということで、今日は台風&高潮にやられた実家の後片付け。
僕と(上の)弟に与えられた使命は「床下の土を掘り返して、その上から防腐剤&殺虫剤を撒け」というもの。

狭いよ〜!
暗いよ〜!
カビ臭いよ〜!
暑苦しいよ〜〜〜!!

という兄弟揃っての涙ながらの訴えはあっさり却下されました。






てことで…完全防備で出発です。
(←今こんなカッコで外を歩いてたら捕まるよな。笑)






まずは座敷(6畳×2部屋続き)から作業開始。
すでに畳みは上げられて床下への穴が開けられてるんですが…
大工さん、なにを考えてこんな梁の上に穴なんか…
身長165cm体重85kg(ばらしちゃった)の僕と、身長170cm体重90kgの弟には激しく不向きな作業。
本来なら身長168cm体重57kg(推定)の下の弟や、身長159cm体重52kg(公称)の妹にやらせるべきなんでしょうけど…2人とも帰って来てないもんなぁ。。。

てことで、軽い閉所恐怖症の弟を残して、僕が潜ることに。
…って、どうやって入るんですか???(滝汗)


結局3分くらいもがいた挙句、まず右腕だけを残して中に入り、最後に右腕をひっこめれば良いことを発見し、
何とか中に潜り込んだのでした。

そこは…
魅惑の床下ワールド。(笑)
幼い頃から閉所暗所が大好きで、おしおきで押入れに閉じ込められてもかえって喜び、小学生の頃には友達と下水道を伝って海まで行って溺れかけた僕の血が…


血が…



まあ、今さら騒ぎませんけど。。。
もう28ですから。いい大人ですから。(貯金0だけど)
この作業、小学生の頃だったら嬉々として手伝ってたんだろうなぁ。。。
洪水、20年ばかり遅かった。


中は思ったより清潔。
というか、蜘蛛の巣とか中に溜まってたゴミ(ネコやネズミの死体とか)は洪水が綺麗に流してしまったようで。
狭いのとかび臭いのはきつかったし、両手両足が泥まみれになったけど、そんなに嫌ではありませんでした。


で、潮干狩りの道具みたいなの(あれってなんていうんだっけ?)で土の表面を一通り掘り返します。
海の側で潮水が入ってきたため、土の表面にうっすらと塩の膜ができてて(写真じゃわかりづらいけど)
そのままじゃ土の中の湿気が逃げにくくなってしまうんだとか。

で、一通り掘り返し終って、次に防腐剤を。


僕(床下から)「掘り返し終わったでー!」
オカン(床上)「じゃあ今度はこのジョウロで薬撒いて」
僕「注意事項は?」
オ「飲むな、肌にかけるな、口や鼻に入れるな、目に入れるな」
僕「ゴーグルとかマスクとかは?」
オ「ないで」
僕「どないせえっちゅうねん!」
オ「息止めて、目を閉じてやったら?
僕「できるかぁっ!!ゴーグルとマスク、買うて来い!!!!」


…ウチのオカンってこうなんです。
いつも恐ろしいほど気が回らない。正に「泥棒を捕まえてから縄をなう」タイプ。
普通、薬買う時にそんなの一緒に買うでしょ?

で、買ってきたゴーグルとマスクを装着。
携帯フォトではわかりづらいですが、タオルの下に薬剤散布用(?)のマスクをつけてます。

これでジョウロでじょーろじょーろと薬を撒き作業は完了。

ほとんどの部分は僕がやったんですけど、実は人一倍臭いには敏感な体質で。カビと薬の臭いで気分が悪くなって、ラスト4畳分くらいだけ弟にやらせました。
いや、ホントなんだって。シンナーの臭いでも一発で気分が悪くなります。



しかし今回の洪水、住居の方は床下まででたいしたことがなかったんですけど、
工場の機械がほぼ全滅。
大丈夫なのかなぁ…(被害額が想像より一桁大きくてびびった)



ちょっとお使いに出た時に、近所のおっちゃんたちとも話をしたんですけど、
どこでも商売道具の機械が壊れたり、床上浸水して畳を全部張り替える羽目になったり。
台風から5〜6日経った今でも町中いたるところに冷蔵庫や洗濯機が並べて捨てられてました。
あの島に60年以上住んでいるおっちゃんも「こんなにひどいのは初めてや」って呟いてました。

もちろん実家のあたりなんかよりもっとひどい水害にあった地域は日本全国にたくさんあるわけで。
そう考えるとやりきれない思いになります。
「魅惑の…」とか言ってる場合じゃない。ホントに。
(水害にあわれた方には…とか僕が書くとウソ臭いので書きませんが)



お見舞いのメールやカキコをくれた方、それ以外にも心配をしてくれた方、
どうもありがとうございました。
僕も家族もみんな元気だし家も大丈夫です。



途中で一部さぶい表現がありましたが、カビと薬とでやられておかしくなったんだと思って
見逃してください。(ペコリ)


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