日々あんだら
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2004年04月26日(月) 失われていく色





…などとちょっとカッコ良さげなタイトルをつけてみたけれど、そんなたいした話ではない。
ていうかむしろわけのわからん話である。多分全然おもしろくない。
(わけのわからなくなった人は遠慮せずに途中で読むのを止めてください
 でも「とうとうコイツ、おかしくなったか」とか思わないでね。)


突然だけど、僕はあらゆる文字・言葉・人・物事などに色のイメージがくっついている。

わかりやすい例でいうと、
・木(という漢字)→薄い茶色
・草→黄緑色
・花→ピンク
・卵→白と黄色

まあこの辺は誰かに話しても「そらそうやなぁ」という返事が返ってくるが、

・1→群青色
・2→薄い赤(緋色っていうんだろうか?)
・3→レモン色
・4→若草色
・5→「1」と同じ系統の色だけど、それより明るめ
・6→紫色
・7→エメラルドグリーン+ちょっとキラキラ感
・8→オレンジ色
・9→濃いグレーに、少しだけ青が混じったような色
・0→白

ここまで来ると「は?」とか言われる。

これは文字だけの話ではなくて、
・妹→淡い赤が少しだけ混じった白
・オカン→明るいピンク色
・こないだ長電話した友達→薄い赤(「2」の色に結構近い)
・高校時代から仲のいい友人(現教師)→白に近い黄色
・        〃         (現官僚)→チャコールグレー
・高校時代から姉貴と慕っている友人(もうすぐ結婚)→何色かが混じった白

のように人とか、
・戦争→薄汚れた緑
・生命→少し若草色の入った輝くような白
・休日→落ち着いた明るい茶色
・仕事→グレー
・喜び→輝くような黄色
・優しさ→山吹色
・怒り→濁った赤

みたいな物事にもすべて色のイメージがある。




いつからこんな感じなのかわからないんだけど、
言葉を覚え始めたときからそうだったんじゃないかと思う。
小さい頃からずっとそうだったので、
20歳をすぎる頃まで、これが当り前でみんなこういうイメージを持っているものだと思っていた。
(だって自分が物心ついた時からずっとそうだったら、それが当り前だと思うでしょ?)

この感覚がどうやら珍しいものであると気付いたのは大学生の頃。
同じゼミの同回生に(本名出すけど)藤井さんと原田さんって女の子がいた。
2人とも顔も似てないしキャラもかぶってないのだが、僕はしょっちゅう2人を呼び間違えていた。
僕の中では良く似ているのだ。名前の一文字目の「ふ」と「は」の色が。(ちなみに肌色に近い色)
それで名前を混同して、とっさに呼ぶ時に間違ってたらしい。
で、周りの友達に「なんであの2人をそんなに間違えるん?」と聞かれて
「だって、『ふ』と『は』の色が同じじゃない?」と答えた時に、上に書いたような反応が返って来た。

「…は?」

その時生まれて初めて、言葉や文字やその他いろんなものに色のイメージがあるということが
当り前のことではないらしい、ということに気付いたのだった。


それからしばらくの間は、家族や友達、いろんな人にこの話をして誰か同じような感覚を持ってる人がいないか探した。
その結果、どうやら僕の周りに他に3人だけ同じような感覚を持っている人がいることがわかった。
・ウチの妹
・浪人時代の同級生
・彼女の弟       である。

妹は中学生の頃から母親に向かって、「この字はこの色やわー」とか
「この言葉は○色」とか言ってたため、一時期母親は真剣に心配していたらしい。
僕が帰省した時にこの話をしたら、すごいほっとした表情で
「なんや、あんたもそうなんや。あの子だけおかしいんかと思って心配してたわ」と言ったのを覚えている。
ちなみに僕と妹の間には2人弟がいるが、2人ともこの感覚は無いらしい。

友達(とその弟)にもその感覚があるが、もう一人の弟には無いそうだ。
ここで面白いのは、ある言葉に対して抱く色のイメージが
僕と妹では似かよっていて、友達とその弟で似ているということ。
例えば数字の「3」だと、僕のレモン色に対して妹は「黄色にオレンジ色が混ざったような色」だと答えた。
友達兄弟のイメージは何色だったか忘れたが、緑系かなにか、全然違う色だった。
どうも遺伝子か育った環境かなにかで抱くイメージが変わるらしい。



もちろん、こんな色のイメージを抱くからと言って、色に対する感覚が優れているわけではない。
事実小学校の図工の評価では「色使い」の評価がえらく低かった記憶があるし、
現在写真をスキャンしていても、カラーバランスが1枚1枚くずれまくりである。
こんな感覚を持っていても実生活で役に立ったことはない。

では、今さらなんでこんな話をダラダラしているのかと言うと、
今日、駅からの帰り道でこの感覚が薄れて来ているのに気付いたからだ。
上に書いたようにある程度具体的なものについてはまだイメージする色が出てくるものの、
「意思」とか「思想」とか「概念」とか、とても抽象的なものに対して
いつの間にかどれも灰色しか感じなくなってしまっている。
昔はたしかにそれぞれの色を感じていたはずなのに。

ただ単に歳を取ったせいなのか、仕事とかいろんなことで磨耗したのか、
とにかく自分の感受性が鈍くなってきていることだけは確かみたいだ。

この感覚が無くなって困ることは一切ないんだけど、でもなんだか寂しいなぁ…
みなさんの中に、こういう感じがわかる人っていませんか?





これでみんなそうだったらどうしよう…(笑)


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