コンビニ最大手である「セブンイレブン」の産みの親である鈴木敏文さんが93歳で亡くなった。百貨店がどんどんつぶれ、大手スーパーのダイエーはいつのまにかイオンに吸収されているし、流通業界の再編はどんどん進んでいるわけだが、コンビニはもしかたら小売り業の中でもっとも元締めが儲かる仕組みだから強いのかも知れない。その悪しき仕組みを作ったのもまたこの鈴木敏文さんである。
どうしてコンビニ元締めは儲かるのか。それは売り上げからロイヤリティーを取るくせに、コンビニには決して安く仕入れさせずに高いマージンを乗せた商品を納入するという仕組みを作ったからである。たまたまオレは親が流通関係の仕事をしていた関係でその業界には知人が多いのだが、コンビニが勝手に安いところから仕入れることが許されず、独自に安い商品を探してくるという努力の余地が全くないと知ってあきれた。商売のすべてが元締めに支配されているのである。そして売り上げから高額のロイヤリティを奪われるわけだ。利益は元締め、損失はFCというこの悪魔のような仕組みを作り出した鈴木敏文は、流通業界の竹中平蔵みたいなものである。そんな人間をもてはやす気にオレはなれないのである。
コンビニにATMを設置する「セブン銀行」もセブンイレブンから始まったが、いつのまにかATMはコンビニの標準装備となっている。公共料金もコンビニで払えるし、トイレもあるし、AEDも設置されている。宅配便も扱ってるし、今や街に不可欠なインフラである。セブンイレブンがそうした流れを主導したことは間違いない。
ただ。24時間営業のために過重労働が強いられ、オーナー店長が過労死したり、ドミナント出店方式によってセブンイレブン同士で競争させられたり、とにかくFC店に対する搾取が目立つのである。こんなひどい仕組みをどうして放置してるのか。どうして国は指導しないのか。ロイヤリティを大幅に下げてFC店を引き抜く他のコンビニがなぜ出てこないのか。それができないような悪魔の契約が存在するのだろうか。そのあたりはオレの臆測でしかないのだが、セブンイレブンのようなひどい搾取のコンビニチェーンが業界首位であるということは、他も似たり寄ったりの搾取の仕組みを真似ているので競争原理が働かないのかも知れない。「搾取しない元締め」というのはたとえば北海道のセイコーマートなどがその一例だと言われてるが、残念ながらお店は関西にはない。オレは社会正義の立場からそうしたコンビニを応援したくなるわけだが。
いまの企業経営者は自社の利益しか考えてない。社会の中で自社の位置づけがどうであるとか、社会を住みよくすばらしいものにするために企業が果たす役割は何かなどということは全く考えない。ニデックの永守のような守銭奴がカリスマ経営者であるかのようにもてはやされたが、実際はただのパワハラおやじだったわけである。社員は忖度してウソの報告を上げるようになり、結果としてニデックは自滅したわけである。
松下幸之助は優秀な経営者だったかも知れないが、松下政経塾はクソだった。その最悪の結果が高市早苗というモンスターであり、高市は無能なくせに「自分が総理になりたい」というくだらない見栄のためにゼニで選挙結果を買ったのである。
オレは毎朝同じセブンイレブンを利用している。セブンイレブンという店自体は特に好きではないが、そのオーナーさんのことは応援しているからである。nanakoで税金が払えることも知ったし、そのチャージをクレカでできることも最近知った。長いことずっとその同じ店で買い物してきたし、オーナーと朝に短い会話を交わすことがオレの楽しみだからだ。
仕事を続ける限りオレは毎朝そのセブンイレブンに寄ることになる。どうかFC元締めの搾取が緩くなって、この店がいつまでも繁盛して、そこで働く外国人のアルバイトのみなさんが幸せになればいいのにと思うからだ。
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