2022年09月28日(水)

危険な電動キックボード

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　オレは昔、息子が使っていたキックボードに乗ってみたことがある。しかし、ちょっとした段差に引っかかって派手に転倒した。この乗り物は本当に危険である。路面が平坦そのものならいいのだが、わずかな段差であっても転倒するので絶対にこんなものは危ないと思ったのである。自転車の方がはるかに安全だ。

　そのキックボードを電動にした電動キックボードが安全性が向上しているかというとそんなことはない。それどころか重量増と速度が上がることでさらに危険度が増していると

　東京都で電動キックボード初の死者が出た。東京都で駐車場の車止めに衝突して吹っ飛び、頭を強く打ったということである。ヘルメットは着用していなかったらしい。危険な乗り物である上に無防備だったということでこれは起こるべくして起きた事故であるとも言える。

　東京都中央区など都内の一部の地域では電動キックボードの実証実験が実施されていて、今回事故に遭った男性が利用していたものもその対象となっていたということである。実証実験では特例としてヘルメットの着用は任意となっており、男性は着用していなかったという。この事故があったということは、現状は任意となっているヘルメットは被った方がいいということであり、実証実験そのものをやめて「日本での導入は禁止」にした方がいいかも知れない事案である。

　仮にキックボードを認めたとして、現在の道路のどこを走らせるのか。歩道を低速で走行するのか、それとも車道なのか。低速でも歩道ならば歩行者との接触事故が起きるだろうし。車道をあんなものが走ればクルマにとって邪魔だ。

　車輪の直径が小さくなればなるほど、段差や悪路の走破性は悪化する。これは自転車では顕著にわかるし、クルマでもスズキジムニーなどを見れば理解できるだろう。キックボードの車輪はものすごく小さい直径である。たった２センチの段差であっても乗員は吹っ飛ぶのである。もちろん十分に注意を払って段差のないところだけを走ればいいのだが、日本の道路の構造を考えたときそれはきわめて困難である。２センチ程度の段差はいたるところに存在していて車椅子使用者を悩ませている。

　政府は今すぐに電動キックボードの実証実験を中止し、公道での走行を全面禁止するべきである。そうでないとこれからも事故は起きるだろう。オレはＤＱＮが自分の車に向かって突進してくることが恐怖なのである。どうかオレを加害者にしないで欲しい。