江草 乗の言いたい放題
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2017年08月25日(金) オレは永久にトヨタ車を買わないぜ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan


 「トヨタ」と言えば日本を代表する企業だ。その発展が日本経済に大きく貢献したことは間違いない。ところがオレはこのニュースを知って大いに失望したのである。

トヨタ、部品価格引き下げ要請。原価低減で減益回避狙う
8/21(月) 8:27配信 ニュースイッチ
 トヨタ自動車は2017年度下期(10月―18年3月)の部品価格引き下げ幅について、17年度上期(4月―9月)と同等水準にする方針を固めた。取引先部品メーカーへの正式要請を前に、内々に示し始めた。大半が1%未満の要求になる見込みだが、赤字の会社などは値下げが免除される場合もある。トヨタは18年3月期連結決算で2期連続の減益を予想しており、原価低減を継続する。
 トヨタは取引先部品メーカーと毎年2回、部品価格改定の交渉を実施している。衝突回避などの高度運転支援技術が搭載されるなど自動車の価格は高くなる傾向にある。価格競争力強化のためにも、取引先と一体となった原価低減の継続が重要となっている。
 14年度下期と15年度上期は利益の社会への還元を優先する形で部品価格の引き下げを見送っている。15年度下期に再開し、16年度下期からは引き下げ幅を拡大していた。
 トヨタの部品価格引き下げ交渉については、取引部品の値下げ余地や取引会社の状況を考慮して決める傾向が強まっている。「綿密に協議して決めるようになった」(部品メーカー幹部)と部品メーカーに理解を得やすい形で価格設定を進めている。
 トヨタは18年3月期に設備投資が1兆3200億円(前期比8・9%増)、研究開発費が1兆600億円(同2・1%増)と高水準の投資を計画する。
 原価改善効果は営業利益段階で前期比1000億円の増益要因としている。2期連続の減益を回避したいトヨタは、利益改善策の一つとして引き続き原価低減を推進する。
 トヨタは例年、3000億―5000億円規模で製造原価を低減し、営業利益の押し上げ要因としてきた。ただ、17年度の原価低減は原材料費の高騰などもあり、期初時点の予想で900億円にとどまっている。
 部品価格の引き下げ以外にもトヨタは2018年度から新たな原価低減活動を始める。主要部品メーカーに「RRCI」(良品・廉価・コスト・イノベーション)と呼ぶ活動の第3期目の取り組みを始めると伝えた。
 コスト目標などは個別に定めるが、20年代前半に市場投入する車種に活動成果を反映する考えだ。



 減益になったことはようするにクルマが思ったよりも売れなかったからだろう。それは部品を納入しているサプライヤーのせいではなくて、ちゃんと売ることができなかったトヨタのせいだろう。それなのになんで利益を確保するために仕入れ原価を削ろうとするのか。どうして弱いモノいじめをするのか。

 日本は日銀の金融緩和によって劇的に株価は上昇し、円安の為替差益によって多くの企業が最高益を更新した。その結果、一部の人や企業は大いに潤ったのである。安倍晋三は「アベノミクス」の成果を、利益が上から下に還流することで拡大すると説いた。しかし現実はどうだったか。大企業は利益を内部留保や役員報酬に回し、労働者の総賃金は上昇せず、賃上げも基本給には手を付けずに一時金でなんとか乗り切ろうとした。結局潤ったのは金持ちだけで、中小企業で働く人々や非正規雇用の若者にはその恩恵はもたらされなかったのである。

 それでもサービス業を中心に人手不足はどんどん深刻化し、やっと時給が上昇するという形でゼニが少しずつ貧しい人たちに還流し始めた。やっと景気回復の効果が・・・と思った矢先にこのニュースである。結局庶民のささやかなプラスを上が根こそぎ掠め取ってしまうということなのである。いいクルマを作るためにコスト削減に必死になって取り組んだサプライヤーたちの努力を一瞬で吹っ飛ばすようなトヨタのこの要求である。オレはトヨタのこの企業姿勢に対して、典型的な馬鹿な領主の姿を重ねたくなった。

 江戸時代、それぞれの藩主は領国経営に苦心した。年貢を取りすぎると領民が苦しくなる。かといってある程度の年貢を取り立てないと藩士を喰わせることができない。米沢藩の上杉鷹山のように殖産興業で藩の収入を増やした名君もいれば、無茶な年貢の取り立てで島原の乱を引き起こし、斬首刑に処せられた松倉勝家のようなDQN領主もいた。

 もしも不作の年に収入を確保するために年貢の取り立てを厳しくすれば領民はどうなるだろうか。トヨタが減益だったということは、当然のことながら納入業者の利益も減っているということである。そこで苦しみをお互い分かち合うのではなくて、自社の利益を確保するために納入業者にだけ値引きを要求するというのはひどいじゃないか。なんでそんなに自分勝手なんだ。ふざけるなとオレは言いたくなる。

 オレはこれまでトヨタ車をマイカーにしたことはない。それはたまたま欲しいクルマがトヨタ車ではなかったというだけであり、もしも欲しいクルマを作ってくれれば買うつもりでいた。しかしこの報道を知ってオレは絶対にトヨタ車だけは買わないと心に誓った。そんな志の低い企業のクルマを選ぶということは、自分がその経営理念に賛同してるということと同じである。

 いいクルマを作るためには、いい部品を納入してくれるサプライヤーを大切にすることは不可欠である。ところがそんなことも理解せずに自社の利益だけを追求するトヨタ自動車はクソである。こんな企業が日本を代表しているということがオレは悔しくてならない。どうして大企業のトップはここまで劣化してしまったのか。日本経済がダメなのは、決して国民のせいではない。これまでの日本経済を支えてきた大企業のトップの劣化が甚だしいからである。日本がこのままが滅びていくのは間違いない。日本経済をダメにして、日本を滅ぼそうとしてる戦犯企業の代表はどこか? それはまぎれもなくトヨタ自動車である。オレが政治家ならこのクソ会社を真っ先に罵倒するだろう。


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