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2015年10月07日(水) 大阪府のエンパワメントスクールについての私感        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



 今、大阪府では一部の公立高校をエンパワメントスクールという名称にして、通常の高校とは違ったカリキュラムで授業を行っている。現在は3校、来春からはさらに2校増えて5校になる。小中学校の基礎が定着しないまま高校生になってしまう結果、実際の高校の授業についていけず、あるいはそういう状態でもFランクの大学には入学できる。その結果分数や小数のわからない大学生が大量生産されてしまっている。そうした現実に対してオレはこの大阪府の試みを高く評価したい。もちろんそうした現場で教える先生方の苦労は大変なものだと思う。しかし、現実の高校教材が全く生徒の学力と合ってないという状況を放置するよりは、こうして積極的に生徒に学ぶ意欲を持たせようとすることは立派である。

 その一つである西成高校の学校概要にはこのように書かれている。

【めざす学校像】
地域社会に貢献する生徒を育む学校
【生徒に育みたい力】
1.基礎学力を高めて自ら進路を切り開く「ちから」を育みます。
2.社会体験を通じて、地域に貢献する「ちから」を育みます。
3.命を大切にする「こころ」、人権を尊重する豊かな「こころ」を育みます。
4.規範意識を身につけ自立する「ちから」を育みます。
5.格差に挑み、希望と誇りを持てる「ちから」を育みます。
教育課程等】(教育課程編成方針)
1.『基礎学力』・・・少人数による30分程度の授業で、「個に応じた学習」を集中して行い、社会に通用する確かな学力を身につけます。さらに、「正解が1つでない問題」について考える授業を通じて、自尊感情を高めるための学習をします。
2.『体験学習』・・・地域での体験や実習を通して、社会を知り、社会人としてのマナーやルールを身につけ、自己を見つめます。
3.『進路実現』・・・社会に出て、自立した「なりたい自分」になるために必要な力=社会人基礎力を完成させます。


 高校の学習内容にこだわらず、小中学校のやり直しを中心とした「基礎科目」を毎日30分授業で行い、「わかる授業」を通じて彼らがこれまで失ってきたものを取り戻す姿勢はまさに今の学校教育に必要な視点である。

 ただ、オレは思うのだ。そういう学習を高校になってからするのならば、どうして小中学校のうちにできなかったのかと。高校で小中学校の内容をするのならば、それまでの義務教育期間に彼らはいったい何をしていたのかと。ここで問題にしないといけないのは、小中学校がそうした状態を改善できなかったことではないのか。そして「小中学校の基礎学力」を身につけて義務教育を終えた人達が、中卒でも就職できるようにするべきではないのか。

大阪府は教育にかける予算をどんどん削減している。たとえば公立高校の司書として配置されていた実習助手はどんどん削減され、司書教諭という形で教諭が図書館も運営しないといけなくなり、もちろん多忙のために図書館の運営がおろそかになり閉館するしかないという事態が起きている。

 小中学校できちっと基礎学力を定着させ、そうして高校では通常の高校のカリキュラムを学び、大学や専門学校に進学してそれぞれの進路を選ぶというのが通常のコースである。もしも高校入学者の学力レベルが低くてそれが実現できないのならば、それは高校というよりはむしろ小学校中学校の問題であり、そこで塾に通うゼニを大阪府が支援するとかいう政策ではなくて、小中学校の学級定員を減らし、そこに多数の教育支援員を配置して生徒のさまざまな現実の問題に対応すべきではないのか。対策を行うならば高校生になってからではなくて小中学校、あるいは幼稚園、幼児教育の段階できちっと学びの習慣を身につけさせることが大事なのではないか。

 もっともそうしたオレの考えはただの理想論であり、現実にはさまざまな学力レベルの生徒が混在する小中学校よりも、高校になって同じ学力レベルの生徒を一校に集めることができることで対応できるようになってるのかも知れない。

 大阪府のこうしたエンパワメントスクールの紹介動画はYOUTUBEにもUPされている。それを観れば、これまでの高校とは全く違った方向性を持ってることがよくわかる。大学受験の予備校的なものではなくて、人として社会で生きる力を与えてくれる場として設置されたエンパワメントスクールという試みをオレは高く評価したい。少なくともこうした思い切ったことをしている点でオレは大阪府の教育施策はとても意欲的である。そんなことを思ったのである。
 


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