江草 乗の言いたい放題
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2015年05月10日(日) 50年間、親の年金を受け取り続けた女        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



 昨年に父が亡くなった時、オレは社会保険事務所に手続きに出かけて、父への年金の支払いを停止してもらった。さまざまな手続きを終えてからふと思ったのだが、こういうことを一切しないでそのまま放置して、現況届だけを提出してそのまま生きてるというように装って年金を受け取り続ける人というのはどれくらい存在するのだろうか。死亡届を市役所に出したら自動的に社会保険事務所に連絡が入るわけではない。「死者に支給される年金を受け取らない」という選択は、家族がまっとうな人達であるという大前提のもとになされるのであり、もしも家族がパチンコ狂いで借金漬けの馬鹿息子とか、ニートで引きこもりの自宅警備員とか、刑務所で服役中で届けを出すこともできない妻とかだった場合、年金は停止されずにそのまま口座に振り込まれ続けるのということになる。現在支払われてる年金の中でこのような「死者への支給分」というのはいったいどれほどになるのだろうか。

 連休明けにこのようなニュースが報道された。

テレビ朝日系(ANN) 5月7日(木)16時22分配信
 岐阜県恵那市の無職・鈴木光枝容疑者(86)は日本年金機構の書類に両親が生きているように記載し、2013年から翌年にかけ、年金262万円をだまし取った疑いで逮捕されました。生きていれば、現在、父親は112歳、母親は110歳で、不審に思った年金機構が告発しました。2人は約50年前に死亡していて、不正に受け取った年金は合わせて5000万円を超えるとみられています。鈴木容疑者は「全く身に覚えがない」と容疑を否認しています。


 この容疑者は「全く身に覚えがない」ということだが、そうして振り込まれたゼニを使ってずっと生活していたわけで、だからこそ無職でも生活には困らなかったのである。誰が見ても言い逃れできないような状況でどうしてこんなふうにしゃあしゃあとウソがつけるのか。オレにはその図太さがとうてい理解できないのだ。それにしても社会保険事務所の方は112歳や110歳で生存しているということに対して不審に思わなかったのだろうか。.

 これだけの金額の「詐取」である。詐欺罪で起訴されれば実刑判決を受けることになると思われるが、86歳という年齢を考えると刑務所への収監は本人にとっては好都合かも知れない。身の回りの世話も、病気になった時の看護もみんなしてもらえるのだ。介護が必要になればそれもしてもらえる。老人ホームと違って費用もかからない。今回は「詐欺」容疑だが、刑務所に入れて面倒を見てもらいたいという目的で犯罪をする老人は今後もっと増えるのではないか。オレが恐れるのは老人によるテロ、無差別殺人なのだ。

 「死刑になりたかった」という理由で大量殺人をするサイコパスがいる。刑罰の軽い日本に於いて死刑になるためには、一人殺すだけでは不十分である。かなり残虐な殺し方であっても初犯の場合はまず死刑にならない。それで「どうしても死刑になりたい」ヤツは十数人を道連れにしようとする。

 しかし、「最期の時を刑務所で迎えたい」というだけの目的で懲役刑を目指すならば、そんな大きな事件を起こす必要はない。殺人事件である必要もない。懲役数年くらいの事件を起こせばいいのである。そういう意味で今回の事件の「詐欺」というのはちょうどおあつらえ向きの犯罪かも知れないのである。

 そんなふうに考えれば、今回の50年目での発覚というのも、逮捕された女の年齢の86歳というのも、まことによいタイミングを狙ったと言えないこともないのである。

 お役所というのは実にボンクラだ。その究極のボンクラぶりが明らかになったのがこの112歳110歳死者への年金支給である。いやはや、なんの不審感も持たずにそのままゼニを振り込んでいた連中は給与を返上させるべきだとオレは思ったのだ。



 追記:なんとこの詐欺ババアは元公務員だった。

年金5,000万円以上不正受給 女は市正規職員・税務課で定年退職
フジテレビ系(FNN) 5月8日(金)20時8分配信
死亡した両親の年金5,000万円以上を不正受給。86歳の女による犯行には、制度上の死角が深く関係していた。
8日午後0時40分、鈴木光枝容疑者(86)の身柄が、岐阜地検多治見支部へと送られた。
死亡した両親の年金をだまし取った詐欺などの疑いで逮捕されたのは、岐阜・恵那市の鈴木光枝容疑者。
鈴木容疑者は、1965年に母が60歳、その3年後に父が65歳でそれぞれ亡くなった。
しかし、市役所に死亡届は出したものの、年金については、両親が生存しているかのように装い、2人分の年金を、およそ50年にわたって不正に受給していたとみられている。
近所の人は「(亡くなって)もう何年になるか、わからないくらい。(お葬式は?)やったよ」と話した。
およそ50年にわたり年金を不正に受給し続けた鈴木容疑者。
その額は5,000万円以上にのぼるとみられている。
玄関に、大きなタヌキの置き物が置かれた住宅。
鈴木容疑者は、ここで、妹とその娘との3人で暮らしていた。
近所の人は、「結構、いろんなところに出かけたり、金遣いは結構、派手だったと、おばあちゃんたちに聞いたことがある」、「(みんなで集まった時に)みんな駄菓子を持ってきたんだけど、あの人(鈴木容疑者)は、おまんじゅうとかいいものを持ってきた」などと話した。
また、80年来の友人だという男性は「美人で、このあたりでも一番の鈴木光枝です。一番。(何が一番?)人間的。『金は何とかなるからいらん』(と言っていた)」と語った。
裕福そうに見え、いつもおしゃれに着飾っていたという鈴木容疑者。
8日、恵那市役所は会見で、鈴木容疑者が1989年に定年退職するまで、市の職員として働いていたことを明らかにした。
恵那市役所は、会見で「最後は税務課です。(正規職員?)そうです。定年で退職しています」と語った。
鈴木容疑者の両親がもし生きていれば、112歳と110歳という年齢になる。
年金機構の担当者は「死亡の情報というのは、市町村ではないので持っていない。(生存の)確認方法として、現況届の確認と現在なっています」と語った。
年金機構によると、現在は、年金受給者の99%以上が、住基ネットで情報が共有されているので、生存の確認ができるという。
しかし、0.4%にあたるおよそ14万人については、年に1回提出される現況届に、生存の記載があれば、年金が支払われるという。
塩崎厚労相は「再発防止にしっかり努めていかないといけないので、住基ネットによる生存確認が、いっそう徹底されるよう、手を打ちたい」と述べた。
今回、事件が発覚したきっかけは、75歳以上で介護保険を利用していない人を対象に行った、年金機構による一斉調査だった。
警察の調べに、鈴木容疑者は「身に覚えはない。現況届は見たことがない」と容疑を否認しているという。



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