江草 乗の言いたい放題
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2014年10月01日(水) ゼニをドブに捨てる方法        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 オレは投資信託というものを基本的に信じていない。それは販売してる連中が絶対に損をしないようにできている仕組みだからだ。投資というのは基本的にリスクのあるものである。しかし、投信というのはそのリスクをすべて顧客に背負わせて、運用する側は絶対に儲かるようになってる仕組みなのだ。運用に失敗して元本割れしても手数料は必ずとられてしまうのである。そんなリスクがあるなら定期預金にでもした方がマシだ。あるいはきちんと配当をくれる国内の優良企業の株を買えばいい。

 ところが投信を販売する側はそういうリスクを絶対に教えない。販売手数料さえ稼げれば客が損をしても平気である。だから投信の販売というのは基本的に詐欺みたいなものである。ただその「詐欺」は合法的に行われていて、それを金融庁も認めているのである。

 たとえば粉飾決算で有名になったが卑怯な方法で罰を逃れた日興グループの企業が販売してるこの詐欺商品はどうか。この説明を読めばいかにもうさんくさい商品であることがよくわかる。

「グローバルCoCo債ファンド」
主として、世界の金融機関が発行するハイブリッド証券に投資します。
◾利回り水準などに着目し、ハイブリッド証券の中でもCoCo債*を中心に投資します。
◾世界の金融機関が発行する証券の運用に特化した、英資産運用会社アルジェブリス・インベストメンツ(UK)エルエルピー(以下、アルジェブリス社)が、当ファンドの主要投資対象である外国投資信託の運用を行ないます。
*CoCo債(Contingent Convertible Bonds:偶発転換社債)とは、発行体である金融機関の自己資本比率があらかじめ定められた水準を下回った場合などにおいて、元本の一部または全部が削減される、または、強制的に株式に転換されるなどの仕組み(トリガー)を有する証券です。
お客様の運用ニーズに応じて、通貨コースをお選びいただけます。
◾為替変動の影響を直接受けることで、円安時に為替差益が期待される注1「ヘッジなしコース」と、為替変動のリスクの軽減を図る注2「円ヘッジコース」があります。
注1:円高時には為替差損が発生します。
注2:為替ヘッジによって為替変動リスクの低減を図りますが、為替変動リスクを完全に排除できるものではありません。
なお、為替ヘッジを行なう際、対象通貨の短期金利より円の短期金利が低い場合には、為替ヘッジコストがかかります。
※販売会社によっては、一部のファンドのみの取扱いとなる場合があります。詳しくは、販売会社にお問い合わせください。


 この説明を読んで理解できる人がどれだけいるだろうか。サブプライムローンを証券化したものが元本割れした時、そのリスクはさまざまな他の債券と抱き合わせにされていて中味が見えない商品になっていた。この商品だって同じことである。要するに、むこうが運用に失敗して大損こいても、そのときは運が悪かったと思ってあきらめなさいという詐欺商品なのである。

 このような詐欺商品を売るには、詐欺的なだましの話術が必要となる。投資に関する知識の薄い老人などにたくみに宣伝して「毎月分配金が入りますよ」「年金みたいなもんですよ」などと騙して売りつけ、販売手数料を稼ぐのである。

 もしもこの詐欺商品を押しつけられて大損こいた場合、アメリカなら販売した連中が訴えられて賠償金を払わされる可能性もあるわけだが、日本なら大丈夫だ。裁判所は証券会社や銀行の味方である。だから運用成績が怪しくなるとこういう金融商品は最後はみんな馬鹿でお人好しな日本人に押しつけられるのである。そもそも大事なゼニを、どこの馬の骨ともわからない異国の連中に預けて安心できるのか。連中が日本人のゼニをがんばって運用して増やしてくれると思ってるのか?もしもそう思ってるならとことんおめでたい馬鹿だ。

 なぜならこのアルジェブリスという資産運用会社は、損をしても誰からもとがめられないからである。がんばってもがんばらなくても入ってくる運用手数料が同じなら、がんばらないに決まってる。もしもがんばって利益を出したとして、それを日本人に還元してくるだろうか? それは否である。おそらく利益はイギリス人やフランス人に与え、損失は日本人に与えるというふうに販売する商品の中味を恣意的に操作して付け替えるに決まってるからだ。すべての運用の中味を逐一報告しろとかいう形ではなく、すべて丸投げにしてるからそういう悪意の罠にはまってしまうのである。

 海外で誰も買ってくれない金融商品が余れば、それをまとめて日本人に押しつけようとする。これまで何度そういうことが繰り返されただろうか。そして残念なことに国民の大事な資産である年金掛け金なども、こういうたぐいの謎の資産運用会社に丸投げされているのだ。自分たちで運用するノウハウがないからである。オレをヘッドハンティングして10兆円くらい任せてくれればきちっと増やしてやるのだが、残念ながらそういうチャンスは与えてもらえないのである。

 もしかしたらこの投信を買って僥倖のように利益が出たとしても、おそらくは証券会社の連中は別のもっと怪しいものの購入を勧めてくるに決まっている。そして最終的に顧客の資産はみんな巻き上げられてしまうのである。結果はオレオレ詐欺と同じことである。ただ、オレオレ詐欺は犯罪だが、投信は合法ということが違うのである。

 大事な資産を運用したいなら自分で考えろ。考えることが苦手ならだまって定期預金にしておけ。それがオレからのアドバイスである。証券会社の連中など信じてはいけない。特に日本最大手の某證券には騙されてはいけない。顧客のゼニをすべて巻き上げることしか考えてないからである。

投信はカモネギ詐欺の罠:覆面座談会


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