江草 乗の言いたい放題
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2013年09月22日(日) シェールガスはエネルギー革命だ        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 アメリカでは今シェールガスによるエネルギー革命が進行中である。アメリカという世界最大の債務国が、シェールガスという大きなエネルギー資源を獲得したことでゼニがわき出る泉を手に入れたのである。かつて中東諸国がオイルダラーで潤ったように、これからはアメリカがありあまるシェールガスダラーを手に入れるのだ。働いてモノを生産して生み出される富と違って、地下資源に由来する富には元手がいらない。もっとも採掘のための設備投資や研究などにゼニはかかるが、順調に生産されるようになればすぐにそれは回収でき、あとはただ利益だけを生み出すようになる。ロシアのような産油国が恐れてるのもまさにこの脅威なのである。世界でエネルギー資源が余剰になれば当然価格が下がる原油価格の上昇で豊かになったロシア経済にとってこれは大打撃をもたらすのである。エネルギー価格の高止まりを狙っていた中東諸国にとっても打撃である。

 カナダ産のシェールガス輸入決定を報じる読売新聞の記事を引用しよう。

カナダ産シェールガス輸入、日加首脳が合意へ
 安倍首相がカナダで24日、ハーパー首相と首脳会談を行い、カナダ産シェールガスの日本への輸出について合意することが分かった。
 2019年の輸出開始を目指す。日本がシェールガスを輸入するのは、17年にも始まる米国産に続き2か国目となる。ガス調達先を増やすことで、輸入価格を引き下げる効果が期待できる。
 政府関係者が明らかにした。首脳会談では、輸出に向け両国が閣僚級協議を近く始めることで一致する見通しだ。その上で、〈1〉カナダのシェールガス田から積み出し港までのパイプラインや、ガスをLNG(液化天然ガス)化する施設を作る〈2〉カナダの国家エネルギー委員会による輸出許可手続きを得る〈3〉ガス開発プロジェクトへの資金面の支援の枠組みを設ける――などの課題について、年内に結論を出す方針だ。
 ◆シェールガス 地中深くの「シェール(頁岩けつがん)層」と呼ばれる硬い岩盤層に含まれる天然ガス。採掘技術が確立し、北米で2010年頃から生産が本格化した。安価なガスの供給が世界のエネルギー地図を塗り替えたことは、「シェールガス革命」とも呼ばれる。一方、採掘に使う化学物質による環境汚染を懸念する声もある。
 協議がまとまれば、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)や日本の国際協力銀行(JBIC)が、日本企業が参加するガス開発プロジェクトを対象に、低利貸し付けなど支援する。カナダ国内には複数の開発プロジェクトがあり、協議では、支援対象の優先順位も決めていく。
 米政府はこれまでに2件の米国産LNGの輸出を許可し、日本は年間最大670万トンの輸入を見込んでいる。カナダからは最大4000万トンを目指す。日本のLNG年間輸入量(12年)は8731万トン。LNG価格は、米国産が100万BTU(英国式熱量単位)当たり約10ドルだが、カナダ産LNGは、パナマ運河を経由する米国産より短距離で運べるため、輸送費が米国産より100万BTU当たり1〜2ドル安くなるとみられている。日本がカタールなどから輸入しているLNG価格(約17ドル)の半額程度で輸入できる可能性もある。
 日本は11年の東京電力福島第一原発事故を受け、カタールなどからの天然ガス輸入を急増させた。輸入契約は、原発再稼働を見込んでいたため、3年程度の短期契約がほとんどで、来年にも契約の更新を迎える。カナダ産ガスの確保に道筋が付けば、カタールなどとの価格交渉で優位に立つことも期待できそうだ。
 一方、カナダは世界第5位のシェールガス埋蔵量を持つが、輸出はパイプラインを通じて米国のみに行っている。米国より高値での買い取りが見込めるアジアに販路を広げたい考えで、日本と思惑が一致した。
(2013年9月22日03時52分 読売新聞)


 現在輸入しているLNGの半値程度でカナダ産のシェールガスが輸入できるならば、国内でLNGを使用する火力発電所の建設を急ぐ必要がある。海岸部に広い遊休地を持つ業種ならそこにLNG火力発電所を建設すればその売電収入でかなり安定した利益が見込めるはずだ。電力会社の持つ既存の老朽化した石油火力や石炭火力に比べて低コストで発電可能ならば確実に利益が見込める。オレが新日鉄住金や東燃ゼネラルの社長ならすぐに建設の指示を出すだろう。今からやらないと輸入開始の時に間に合わないからである。もちろん輸入したシェールガスは消費しないといけない。交渉開始を早めればそれだけ安値で確保できるはずである。

 一つのエネルギー資源の価格が下がるということは、その競争相手である他の資源価格も下がるということにつながる。石油や石炭も値下げしないと売れなくなるからだ。これまで投機筋によって支配されていた原油価格に、新たな価格決定要素が生まれそれによって資源コストが劇的に下がる可能性が生まれる。これは日本のような地下資源を持たない国にとって大きなプラスである。

 もちろん日本にはメタンハイドレートという大きな可能性がまだ残っている。この利用が実用化すれば日本は100年間分の天然ガスを自前でまかなえるという。ただその研究にはまだまだ時間がかかる。アメリカがシェールガスの利用に至るまで長い時間をかけて困難を克服したように、日本もまた努力と創意工夫が求められているのである。政府はそのためにゼニを使わないといけない。

 今から20年後、30年後のエネルギー事情はどうなってるのだろうか。少なくとも原発に依存してきたこれまでの状況はすっかり変わっているはずである。日本で今稼働している原発は一基もない。しかしそれで停電してるわけでもなく、社会生活にはなんの不便もない。そのことを我々はもう理解しているのである。


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