江草 乗の言いたい放題
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2013年01月18日(金) テロとの戦いと人質の死        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 テロリストが人質をとって立てこもった場合、日本人の感覚ならば「人命最優先」であり、身代金を払ってでも安全に解放してもらいたいということになる。そこで身代金を払っても誰も非難しないだろうし、収監されている服役囚の釈放という超法規的措置が行われたことも過去にはあった。しかし、そうした対応は日本の常識ではあっても世界の常識ではない。

 テロリスト側にしてみれば、相手がそうして必ず身代金を支払ってくれるのならばいくらでも同じ犯行が可能になるわけで、もはやそれは「誘拐ビジネス」となってしまうのである。だから世界の趨勢としてはむしろそうした理不尽な相手に対しては力で屈服させるというのが普通なのだ。もちろん人質を助けるための最大限の努力はするが、その過程で不幸にも人質が犠牲になったとしてもそれはしかたがないし、テロリストを絶対に許さないということが重視されてしまうのである。

 アルジェリアの人質事件は強行突入によって多くの犠牲者が出てしまったのである。事件の記事を朝日新聞から引用しよう。

日本人2人含む人質30人死亡の報道 アルジェリア  アルジェリア・イナメメスの天然ガス田で起きたイスラム武装勢力による人質事件で、ロイター通信は17日(日本時間18日朝)、アルジェリア治安当局筋の話として、日本人少なくとも2人を含む人質30人が亡くなったと報じた。
 同通信の報道によると、このほかに、人質救出作戦によってリーダーを含む11人以上の武装勢力が死亡した。犠牲になった人質でこれまでに国籍が判明したのは15人。うち7人が外国人で、日本人のほかには英国人2人、フランス人1人が含まれているという。


 武装勢力の犠牲者よりも人質の犠牲者の方が多かったこの救出作戦は失敗だったのだろうか。人質がどのような状況で犠牲になったのかわからない状況であれこれ今回の結果に対してオレが語ることはできない。もしかしたら武装勢力は攻撃を受けている中で見せしめに人質を処刑したのかも知れないし、あるいはアルジェリア政府軍の攻撃が無差別に施設を破壊するようなものだったのかも知れない。

 かつてペルーの日本大使館で日本人が人質となり、その救出作戦に当たった現地の警察官が殉職したということがあった。あの事件の時、日本政府はその崇高な犠牲に対して相応の礼をもって接しただろうか。助けに行くということが同時に自分を危険にさらす行為であるということをも理解しないといけないのである。

 浅間山荘に立てこもった連合赤軍との戦いで2名の警察官が殉職した。人質の女性は救助され、立てこもったテロリストたちは全員逮捕された。正義を守るということは時に多くの犠牲を代償として支払わなければならないことがある。だからといって正義を捨てるわけにはいかないのである。そしてその正義のために命を的にして戦う人がいるのである。安倍首相は今回の事件が起きてから電話で交渉したそうだが、この結果に対してどのようなアクションを起こそうとしてるのだろうか。多くの犠牲者が出てしまった救出作戦を「失敗だった」と責めるつもりなのだろうか。

 企業が海外に進出することはこうしたさまざまな危険も伴うことである。中国に進出すれば反日テロで工場や商店が破壊され、治安の悪い国や内戦の起きていた国では大量に出回った武器によって襲撃事件が起きる。その危険の中で働くビジネスマンの方々が日本の繁栄を支え、企業を支えているということを忘れてはならない。もしも今回のようなテロの犠牲者が自分の身内や友人だったらどれほどショックだっただろうか。


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