江草 乗の言いたい放題
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2011年11月29日(火) 「白い恋人」と「面白い恋人」の争い        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 (11月29日21:29に一部追記しています。)

 北海道のお土産の定番といえば昔は六花亭のホワイトチョコだったが、一時期は石屋製菓の「白い恋人」が大人気だった。2007年に賞味期限改ざん問題が起きるまでは不動のお土産ナンバー1だったのである。もちろん今でも「白い恋人」は人気があって、北海道旅行のお土産としてよく見かける。オレの勤務する学校でも北海道土産はいつも「白い恋人」だ。それだけ認知度の高いお菓子なのである。それは販売元の石屋製菓にとっては誇るべきことである。

 その大人気の「白い恋人」にあやかって、駄洒落のようなネーミングで「面白い恋人」というお菓子を作ったからといって、本家「白い恋人」にとってどんな迷惑がかかるのだろうか。むしろそれは本家「白い恋人」の宣伝にはなっても、本家の売れ行きを脅かすなんてことはありえないのである。「白い恋人」は北海道で売られていて、「面白い恋人」は大阪土産である。決して両者がバッティングすることはない。「白い恋人」よりもこっちの方が面白そうだからと「面白い恋人」を選ぶような選択はそもそも発生しようがないのである。

 しかし、石屋製菓の社長は狭量というか洒落の通じないオッサンというのか、この「面白い恋人」が商標権を侵害しているといういちゃもんをつけてきたのである。大阪の人間には考えられない行動である。読売新聞の記事を引用しよう。

「面白い恋人」訴えられる…「白い恋人」に


 北海道を代表する土産菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓(札幌市)は28日、吉本興業と子会社「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」など3社に対し、商標法と不正競争防止法に基づき、菓子「面白い恋人」の販売と包装の使用差し止めを求める訴えを札幌地裁に起こした。
 訴えなどによると、石屋製菓は1976年から「白い恋人」を製造・販売し、80年に商品名、2004年には包装デザインを商標登録した。一方、「面白い恋人」は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーを発売元、「サンタプラネット」を販売者と記載し、10年7月からJR新大阪駅や関西空港などで販売、商標権を侵害したとしている。
 札幌市内で28日に記者会見した石屋製菓の島田俊平社長は「将来にわたってブランドを守れるかどうかは当社の存続にもかかわる問題」と述べ、損害賠償請求についても検討していることを明らかにした。
 よしもとクリエイティブ・エージェンシーは「訴状を見て適切に対応したい」(広報担当)とのコメントを出した。
(2011年11月28日22時39分 読売新聞)


 もしもよしもとクリエイティブ・エージェンシーが「白い恋人」という名前のお菓子を販売したのならそれは確かに商標権の侵害である。しかし、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが発売したのは「面白い恋人」であって名前は確かに似ているがはっきりと別物である。それが仮に「白い変人」という名前であっても別物だとオレは思うのである。それらは「白い恋人」と錯誤させることで客に購入させようという意図でそうした名前をつけているのではない。むしろそれが「白い恋人」とは別物であることを強調して販売しようとしていうわけで、これを商標権の侵害というならばこの世の多くのパロディ商品はすべてダメということになってしまうのである。これらのパロディ商品の多くは本家の人気に貢献することはあっても、本家の売り上げを喰うということはないのである。

 石屋製菓の社長は「間違えて買った客からのクレーム電話があった」と主張しているらしい。いかにも嘘つきの会社らしい抗議のしかたである。賞味期限の改ざんというみみっちぃ不正で世間の失笑を買った石屋製菓が、今度はこんなケツの穴の小さい訴訟を起こしたということでオレはその企業精神の貧困さをますます笑いたくなったのである。

 間違えて「面白い恋人」を買ってしまった客が、どうして「石屋製菓」に抗議できるのか。「面白い恋人」の箱に書いてある連絡先はよしもとの方であって断じて石屋製菓ではない。「面白い恋人」が欲しかったのに間違えて「白い恋人」を買ってしまった客が石屋製菓に抗議の電話をかけるのならば話は理解できるのだ。ありもしない電話をでっち上げて抗議の材料にするような嘘つきは基本的にクソである。

 訴訟になった暁には、その「間違えて石屋製菓に抗議した人」を吉本興業側はぜひとも証人申請してほしい。その供述の矛盾をついて欲しいのである。どうして間違えて「面白い恋人」を買ったのに、本家の製造元が石屋製菓だとわかり、その電話番号まで知っていたのかを誰もが納得いくかたちで説明してもらいたいのである。間違えて買った怒りをぶつけるのならば、その間違った商品を販売したよしもと側に抗議の電話をすべきであり、なぜ石屋製菓に抗議をしたのか。そいつはどんな思考回路を持ってるのか。

 それにしても石屋製菓の社長はなぜこの洒落たネーミングに対して「面白い恋人とはなかなか面白いですね!」と笑って受け止められなかったのだろうか。面白さがわからないオッサンなのである。元銀行員というのはそういうふうに洒落の通じない頭のカタい人間になってしまうのだろうか。


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