江草 乗の言いたい放題
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2011年10月06日(木) 遺骨収集でゼニを儲けようとしたクソどもへ        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 戦争が終わってからかなり時間が経過したせいで、フィリピンで亡くなった日本兵の遺骨収集もどんどん困難になり、集まる数が減ってきたのは仕方のないことである。しかし、それを現地人まかせにして、遺骨を持ってきた人に報奨金を支払うようにすればどうなるか。そんなことはわかりきったことである。関係ない骨を盗んできて「これは日本兵の遺骨」だと主張して謝礼をもらおうとするに決まってる。

 そのずさんな遺骨収集事業を行ったのは東京のNPO法人「空援隊」であり、厚生労働省は2010年には4700万円を支払っている。現地でゼニを払って遺骨を集め、その経費との差額がこのNPO法人の収入になるのである。フィリピンではそのゼニを目当てに墓荒らしや盗掘が多数発生したという。もちろん墓荒らしや盗掘をした連中が悪いのだが、遺骨収集を現地スタッフ任せにしたNPO法人にも大きな責任がある。集められた骨をどうやってより分けられるのか?より分けて、フィリピンに返す骨と千鳥ヶ淵に納める骨とを決めるのか。少なくとも厚生労働省は支出した補助金を全額返還させ、不正に補助金を出させたという詐欺罪でこのNPO法人の連中を検挙すべきだろう。

 そんなずさんな方法で遺骨を集めれば必ずトラブルが起きる・・・ということがわからなかったとしたらただの馬鹿である。オレの憶測だが、おそらくこのNPO法人の連中は自分たちが収集作業で「手抜き」をしておきながら、日本兵以外の骨の混入に関しては「ウソをついた現地人が悪いからぼくたちは無関係です!」と主張したいのだろう。朝日新聞の記事を引用しよう。

旧日本兵以外の遺骨、厚労省確認 フィリピンで収集不備遺骨収集の流れ
 フィリピンで第2次世界大戦中に戦没した旧日本兵などの遺骨収集で対象外の骨が混入した可能性が指摘された問題で、事業を所管する厚生労働省は5日、現地で収集された鑑定前の遺骨に、フィリピン人や女性・子どもとみられるものが多数含まれていた、との検証結果を発表した。同省は収集作業を現地の関係者に任せ、チェックしなかった。今後は収集や鑑定方法を厳格にする方針だ。
 すでに日本に持ち帰られた遺骨については、フィリピン政府側の証明書があることを理由に「すべて日本兵のものと考えている」との見方を示す一方、違う骨の混入の可能性は「完全に否定できない。遺族に疑念を持たれている」とも説明。いったん東京・千鳥ケ淵の戦没者墓苑に納骨した約4500柱を同省の霊安室に移す異例の措置をとったことを明らかにした。
 厚労省はフィリピンでの遺骨事業を2009年から東京のNPO法人「空援隊」に委託。10年度は4700万円を支払った。NPOは現地スタッフを通じて住民らに協力を呼びかけ、日当を払って遺骨を集めた。その結果、08年度は1230柱だった収集数が、09年度と10年度は計約1万4千柱に急増した。


 ちなみにこの件に関する厚労省の報告はこんな文書(←クリックするとpdfが開きます)になっている。ただオレが笑ったのは、明らかにおかしなことが行われているのに、厚労省はこんなふうに結論づけているのである。

【検証結果】
 1.フィリピンで発生した盗骨事件とフィリピンでの遺骨帰還事業とを関連付ける具体的な証言等は確認されなかったこと。
 2.遺骨の発見状況を証明する「宣誓供述書」の内容が虚偽であることは確認されなかったこと。
 3.現地の鑑定人による遺骨の鑑定は当省職員立ち会いの下で行われ、旧日本兵の遺骨であることを証明するフィリピン国立博物館の証明書が発行されていたこと。
 一方で、現地の鑑定人が発見者等に直接面会し、発見状況を確認することが少ない等、事業を適正に実施する観点から見直しが必要と考えられること。
 4.現地の鑑定人による鑑定前の遺骨の一部(現地に保管され、政府派遣団が受領していない遺骨)について、試行的に行った科学的検査を踏まえて、遺骨の判定方法について見直しが必要と考えられること。


その「虚偽であることは確認されなかったこと。」というのはいったい何なんだ? 誰のものかわからないでたらめに集められた骨を「これは日本兵の遺骨です!」と証拠づけるものがその「宣誓供述書」で、それがそもそもでっち上げのものであることは状況から考えて明らかなのに、「虚偽であることは確認されなかった」とはいったい何だ。実際に集まった遺骨を鑑定して日本人のものではないことがはっきりしたのに、「宣誓供述書が虚偽であると確認されなかった」という理由で、その鑑定結果よりも宣誓供述書の方が重視されるのか? オレはただあきれるばかりである。厚労省というのはこんなクソみたいな報告しかできないのか。

 今回の遺骨収集事業を委託され、それを現地に丸投げしたNPO法人「空援隊」はもしかしたらこの事業に関して寄付金なども集めたかも知れない。ところがやってることはこんないいかげんなことであり、しかも現地での犯罪も誘発したのである。今すぐに厚労省は補助したゼニを返還させよ。全くもってふざけた話である。こいつらはいったいどんな連中なんだ。


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