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2011年07月02日(土) 節電の夏、店頭に扇風機がない!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 我が家では各部屋に扇風機が備え付けてある。いくら冷房を入れていてもそれだけで涼しさを十分に感じるようにするにはかなり無理がある。でも、ほんの少しでも風が有れば体感温度は違う。冷房温度を高めにして、その代わりに扇風機の風を併用するというのが我が家の節電であり、夏にはいつも繰り返されてきたことである。

 今年は「節電」の夏である。お上の命令に対して従順な日本企業は「電力制限令」を守って節電に努力している。多くの国民も同様に行動していて、日本中で我が家同様に「冷房温度を高めにして・・・」という工夫が実行される成り行きなんだが、扇風機を新たに買い求める人が多くて品薄になっているという。被災地では特に扇風機が不足しているらしい。毎日新聞の記事を引用しよう。

節電:「扇風機が買えず蒸し風呂」仮設入居者、品薄に悲鳴
 東京、東北電力管内で電気事業法に基づく電力使用制限令が1日発動され、「節電の夏」が本格的に始まった。各家庭でも15%削減が求められる中、人気が集まっているのが扇風機。しかし突然のニーズの高まりに供給が追いつかず、被災地では仮設住宅の入居者が悲鳴を上げている。
 「電器店に行ったら、まったく売っていなかった。何とか手に入れたいのに」。岩手県大槌町の仮設住宅で暮らす男性(73)はぼやく。真夏日となった6月22日はプレハブの壁が触れないほど熱くなり、蒸し風呂のようだったという。
 標準的な仮設住宅にはエアコンが1台設置されているが、外から入ってくる魚の腐敗臭や電気代を考え、使用をためらう被災者は多い。特に高齢者の場合、この男性のように「体調を崩すからエアコンは使ったことがない」人が少なくない。
 しかし量販店の在庫切れは深刻だ。釜石市にある「ケーズデンキ釜石パワフル館」では、扇風機コーナーの棚が空っぽ。佐々木教雄店長(39)は「5〜6月で前年比3〜4倍の約500台が売れた。被災地に優先的に商品を回してと本社に要望しているが、かなわない」。ホームセンター「サンデー釜石店」の田中美春店長(37)も「入荷日が分からないので予約も取れない」と悩む。
 両店を回って6月末、やっと店頭にあった最後の一台を手にした小笠原孝則さん(57)は「仮設入居者全員に扇風機が行き渡ればいいのに」と提案する。しかし行政側は「本格的に暑くなるまでに、どうにか自力で入手して」(釜石市広聴広報課)との立場だ。
    ◇
 一方、東京・秋葉原では節電意識の高まりによる品薄が続く。「ヨドバシカメラ・マルチメディアAkiba」では1日、開店とともに多くの客が扇風機コーナーへ。東京都葛飾区の会社員、篠崎宏行さん(56)は「やっと買えた。節電のためエアコンと併用したい」と満足そう。練馬区の無職男性(76)は「自宅のエアコンは使っていない。扇風機は電気代が安いし、自由に移動させられるので便利」と話した。
 今年は震災直後から電力不足が指摘され、同店では消費者の節電志向を見越して例年より早い4月に売り場を開設した。ところが5月中旬以降、2000円台のお買い得品から5万円以上の高級モデルまで、ほぼ入荷したその日に売り切れるという。担当者は「扇風機がこんなに注目されるなんて」と驚く。
 エアコンの普及とともに、大手メーカーの一部は扇風機の製造から撤退。ある大手は「製造はすべて中国の協力会社に委託しており、すぐに増産できる体制ではない」と明かす。各社は海外の協力会社からの輸入を急いでいるが、それでも追いつかない。東京税関によると、5月に輸入された扇風機は過去最高の321万台。うち98%が中国製の低価格商品という。【長尾真希子、袴田貴行】


 壁が熱くて触れなくなるような素材仕様のプレハブ住宅に人を住ませて「我慢」させていることからして間違ってるのだが、そこに入ってる住民が「自衛」のために扇風機を手に入れようとして入手できないという。それにしてもなぜこの「仮設住宅」はエアコンを標準装備しながら扇風機までには手が回らなかったのだろうか。どうせ業者はぼったくり価格でエアコン工事費を上乗せしているはずだ。ついでに扇風機一台ずつをおまけで無償提供させるくらいの駆け引きは仮設住宅を発注した行政側にやってほしかったのである。

 5月に輸入された扇風機が321万台というのもすごい数だ。そのうち98%が中国製の低価格商品だという。残りの高級品というのはダイソンから出てる「羽根のない扇風機」なんだろうか。その高級機も入荷と同時に売り切れるのだから驚きである。もしかしたらこれから関西でも扇風機は品薄になって行くのかも知れない。

 オレは職場でパソコンから電源供給するUSB扇風機を愛用しているが、オフィスの冷房温度が上昇すれば、個人個人が快適に仕事をするためにこうした「ミニ扇風機」の需要も伸びるだろう。

6月からクールビズが推奨されたオレの勤務する学校では、同僚の多くが真新しいお洒落な半袖のボタンダウンを着ている。きっと新しく買ったのだろう。衣料業界は降って湧いた特需に悲鳴を上げてるのではないだろうか。

 節電で操業を制限しなければならない工場がある一方で、節電のために新たに売れるようになった商品もある。そう考えた場合必ずしも今夏の電力不足が産業に与えた影響はマイナスだけではなかったようである。


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