江草 乗の言いたい放題
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2011年01月04日(火) 高級車ほど簡単に盗めるのである!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 高くてオレが買えないような一部の高級車には「イモビライザー」という盗難防止装置が装着されているらしい。このイモビライザー(Immobilizer)というは電子的なキーの照合システムによって、専用のキー以外ではエンジンの始動ができないという自動車盗難防止システムの呼称である。これが装着されている場合は盗難は不可能ということで、もしも盗難にあっても保険会社は「盗難は不可能なんだからおまえは詐欺だろ!」という主張を展開してきて保険金を払ってくれないということがあったらしい。その盗難防止の切り札だったはずのイモビライザーのおかげで、簡単に車を盗めるということが今起きているらしい。朝日新聞の記事を引用しよう。

高級車盗、イモビカッター猛威 電子ロック破る器具流通 2011年1月3日23時14分
愛知県警が押収したイモビカッター


 車の盗難を防ぐ切り札と言われてきた「イモビライザー」(電子式ロック装置)を装着した高級車が、次々に盗まれている。ロックを破ったのは「イモビカッター」と呼ばれる手のひらほどの器具。ネットなどを通じて売買されているが、カッターの所持や売買を直接取り締まる法律はない。捜査関係者は、自動車の新たな脅威になる可能性があると指摘している。
 セルシオやクラウンなどトヨタのイモビライザー装着車ばかり36台(総額1億1千万円相当)を盗んだとして愛知県警が2010年、男4人を窃盗容疑で逮捕した。グループの関係先を捜索したところ、「イモビカッター」が見つかった。
 カッターを車に接続すると、車載のコンピューターがあらかじめ犯人の用意した偽の鍵を、正規の鍵と誤認してエンジンがかかる。



 「うわさを聞いてネットで探したら、2万6千円で買えた。一つで複数の車種を簡単に盗めた」。メンバーの一人は、県警の調べにそう供述した。販売店で故障箇所の点検や車の設定変更、合鍵の作製などに使われている機器のうち、合鍵の作製機能を何らかの方法で不正にコピーしたものだという。
 県警は10年11月、このグループにネットオークションを通じてカッターを売ったとして、京都市の電子機器販売業の男性(60)宅を窃盗幇助(ほうじょ)の疑いで捜索。カッター2個を押収した。現在も捜査中だが、男性は調べに「1個約2千〜3千円で約300個仕入れて転売した」と供述したという。
 警察庁がカッターの存在を初めて確認したのは10年2月。全国でカッターが使用された件数などは把握していないというが、捜査幹部は新たな手口による自動車盗の増加を懸念する。
 従来のイモビライザー装着車の窃盗は、鍵を認識する車載コンピューターを、別の特殊な装置にそっくり取り換えてエンジンを作動させる方法が主流だった。これだとエンジンがかかるまでに5分ほどかかったが、カッターを使えば1〜2分程度で済んでしまう。
 09年、鍵を車内に置いていなかったのに車を盗まれた事件は全国で1万8777件。この5年で半減したが、イモビライザー装着車の被害は1525件で逆に2割増えた。
 自動車セキュリティーの外資系コンサルタント会社「SBDジャパン」(名古屋市)によると、カッターが流通し始めたのは中国とみられる。国土が広く自動車サービス網が不十分なため、遠隔地などの修理業者らにコンパクトな器具が求められたという。
 イモビライザーは年々、システムが複雑になり、流通が確認されているカッターでは各メーカーの最新車種を盗むことはできないとされる。トヨタ広報部もカッター対策については「既に実施済み」としている。
 だが、SBDジャパンの担当者は「いずれ最新車種に対応したイモビカッターが流通するだろう。メーカーと窃盗団のいたちごっこは続く」と話す。
 警察庁は、業界団体を通じてメーカー各社にイモビライザーの高度化を要請。ネットオークション事業者には、カッターが出品された場合、サイトからの削除を要請しているが、オークションを通じた転売は続いているのが現状だ。
 SBDジャパンは自衛策として、物理的にハンドルを固定する「ハンドルロック」やセンサー式警報装置をつけたり、街灯があって人目に付きやすい場所に駐車したりすること、車内に荷物を置かないことを挙げている。(角拓哉、八木拓郎、久保田一道)
     ◇
 〈イモビライザー〉 鍵に埋め込んだ電子チップのコードと、車両本体のコードが一致しないとエンジンが始動しない仕組みを用いた電子式ロック装置。100万超のコードがあり、自動車盗難の防止に最も効果があるとされる。1990年代後半に登場して以降、装着可能車種は高級車以外にも広がり、日本自動車工業会によると2009年は156車種だった。


 イモビライザー破りのこの道具は中国製のようだ。修理業者のためのこの道具が大量に生産されて日本に流れてきて、そして犯罪組織に使われているのである。窃盗団は高級車に狙いを付けて盗み出すわけだ。1〜2分で盗めるということなので、うっかりコインパーキングなんかに駐めていると簡単に盗まれてしまうのである。

 どうすればこのような盗難を防ぐことができるのか。自動車メーカーはシステムを複雑化して流通するイモビカッターに対応しているというがしょせんはいたちごっこである。やはり犯罪組織を徹底的に叩いて壊滅させるにはおとり捜査に尽きると思うのだ。わざと盗みやすい所にGPS発信器を装着した高級車を駐めておいて犯罪組織に盗ませ、その運ばれるルートを追跡して盗まれた車の保管場所を特定できれば組織を一網打尽にできるのではないか。それと同時に厳罰化である。末端の実行犯で懲役10年くらい、組織のボスは死刑にするくらいの厳罰でこのような事件には対処してもらいたいのである。

 自動車産業は日本経済の根幹部分である。それを揺るがせるこのような犯罪に対して、自動車業界や警察は絶対に日本国内では発生させないという強い態度を表明することが必要だ。また、国内で自動車盗を100%阻止できるということになれば、それは他の犯罪防止にもつながるのである。多くの犯罪が盗難車によって起きていることを考えれば、遠隔操作で車を動かなくする装置や、突如大きな警報音が鳴り響いて異常を知らせる装置の装着も必要である。盗難時の走行中に「この車は今盗まれています!」と連呼するような装置を載せれば盗人はクルマを捨てて逃げるしかないのである。

 あとはやはり駐車場そのもののセキュリティを高めるしかない。マンションなどの駐車場には必ず監視カメラを置いて不審者の出入りをチェックするとか、高級車を駐める場合は必ず機械式の立体駐車場に置いて、盗人がクルマに絶対に近づけないようにするとか、クルマの中に留守番の人を残しておくとかである。

 日本が世界に誇れるのはやはり治安の良さである。ところが自動車盗が多発しているということになればその「治安の良さ」という長所がなくなってしまうことになる。治安がいいから人々は安心して暮らせるのだ。その長所を守るためにも、このような犯罪を根絶することが大事なのである。

 盗んだクルマは海外に輸出される。日本で盗まれた高級車は中東やロシアで堂々と販売されているという。日本での窃盗団が、外国ではまっとうな自動車ディーラーのふりをしていることもある。相手国の警察と連携して、そうした組織を徹底的に壊滅させないとだめである。そのためにはまず供給源を絶つことだ。考えられるあらゆる方法を使ってとにかく自動車盗を撲滅しないといけないのである。

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