江草 乗の言いたい放題
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2010年12月23日(木) 衣食足りて礼節を知らず        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 「衣食足りて礼節を知る」というコトバがある。着るものも食べるものにも不自由しているような人は、とても礼節どころじゃないということである。「孟子」には、「恒産なき者は恒心なし」と書かれている。「恒心」というのは道徳的に正しい行いをする心であり、それを手に入れるためには「恒産」つまり生活を安定させられるだけの生業に就くことが不可欠だと孟子は説いたのだ。

 中国は経済成長の結果どんどん豊かになった。「衣食」はもう十分に足りている。上海の街には高層ビルが建ち並び、多くの人がそこで忙しく働いている。「恒産」を多くの人が手に入れたのだ。その結果中国はどうなったのか。中国の人々の心に「恒心」は根付いたのか。否である。むしろ「恒心」がどんどん失われたというべきだろう。なぜそんなことになってしまったのだろうか。どこで間違ってしまったのだろうか。

 韓国の警備船に体当たりして転覆した中国漁船のニュースの続報が次の記事である。産経新聞から引用しよう。

「中国は無礼だ」 中国漁船沈没で韓国世論沸騰 2010.12.22 21:59
このニュースのトピックス:中国
 【ソウル=加藤達也】黄海の韓国側排他的経済水域(EEZ)で18日、違法操業中の中国漁船が韓国の警備船に体当たりし、転覆した事件をめぐり、「韓国に賠償を求める」とする中国側に、韓国世論は強く反発している。
 韓国政府としては外交問題に発展するのを避けたいのが本音だが、中国側の「無謀な主張」(韓国外交筋)に安易に妥協すれば政権批判につながる可能性もあり、世論との板ばさみになっている。
 韓国の有力紙、中央日報は22日付の1面で「無礼な中国、『漁船沈没は韓国の責任』」との記事を掲載、中国を激しく批判した。
 韓国世論が中国に反発を強めているのは、度重なる警告や取り締まりにもかかわらず、違法操業で拿捕される中国漁船が後を絶たないという事情がある。
 韓国の海洋警察によると、2006年から09年までの4年間に韓国のEEZ内で拿捕された中国漁船は1746隻。501隻だった06年以降、韓国側が取り締まりを強化し、09年には358隻に減少したが、取り締まりを逃れるために武装して徹底抗戦する中国漁船が出現。08年9月には取り締まり中の海洋警察官が死亡する事件も起きている。
 中国は今回の沈没について、「(韓国側が漁船を)追いかけたことで、転覆した」と主張。責任を押しつけられた格好の韓国では世論の硬化に拍車が掛かった。
 一方、韓国政府には、「尖閣諸島沖の日本との事件同様、中国政府が“強い外交”を求める中国国内の世論に押されれば、後戻りできなくなる」との懸念もある。韓国側は、中国に合同調査の用意があるとの姿勢を示し、問題の解決を図っていく方針。当面は事件当時の様子を収めた動画の公開を控えるなど、中国側の出方を見守る構えだ。


 この記事の中でオレが不思議に思ったのは最後の方にあった「当面は事件当時の様子を収めた動画の公開を控える」という部分である。尖閣諸島での日本の巡視艇に対する体当たり事件の時と同様に、この事件も動画を公開すればそれでたちまち決着のつく問題ではないのか。中国政府がもっとも恐れるのはその場面を世界に示されることなのだ。自分たちの無法ぶりが世界に暴露されることだ。だからこそ腰抜け仙石官房長官とは違う対応をすべきなのである。

 「武装した中国漁船」はもはや漁船ではない。それは「漁船に擬装された軍艦」なのである。乗組員もおそらく漁民ではなくて人民解放軍の兵士だろう。だから韓国船の乗組員に殴りかかってくるのである。そのために韓国側に死者も出てるという。このように最初は民間人を装った軍人がやってきて、相手国の抗議には耳も貸さずになし崩し的に他国の主権を侵害し、最後は実効支配してしまうというのは中国がこれまで南シナ海の西沙諸島や南沙諸島で行ってきたことである。それを今度は日本や韓国相手に行ってきたのだ。

 オレは尖閣諸島が中国に実効支配される日がもうすぐやってくると思っている。これだけ中国が傍若無人な振る舞いをしているのに、尖閣に自衛隊を駐屯させるとか基地を建設するという動きが全くない。無人島のまま放置しているのだ。中国の論理で行けば無人島というのは領海を形成する「島」ではない。逆に人が住んでいればどんな小さな岩でもそれは「島」ということになり、その「人」が中国人ならばそこは中国領と主張されるのである。尖閣だけではなくて南西諸島の島々への侵略も中国はどんどん仕掛けてくるだろう。現に今沖縄や石垣島の土地はどんどん中国資本に買われているそうだ。中国というのは今でもコテコテの帝国主義国家なのだ。武力による領土拡張を肯定しているのである。まともな話し合いが通じる相手ではないのだ。

「衣食足りて礼節を知らず」
「恒産ありて恒心なし」


 これが今の中国の状況である。「恥知らず」というコトバは彼らにこそふさわしいのである。それなのに民主党政府はなんの手も打たず、尖閣への自衛隊進駐も行わない。竹島を韓国に一方的に占領されたように、尖閣にも中国の正規軍がいずれやってきて、日本の巡視艇など蹴散らされてしまうだろう。そうなってからでは遅いのだが。


12:25日追記
韓国政府が衝突のビデオを公開したら、たちまち中国の態度は軟化した。映像をみればどちらが悪いかは一目瞭然だからね。

中国漁船転覆事件で韓国「ビデオ提示・公開は正解だった」
Y! 【社会ニュース】 【この記事に対するコメント】 2010/12/24(金) 14:05
 韓国於青島(オチョンド)沖で18日に発生した韓国海洋警察庁の警備船と中国漁船の衝突事件が沈静化に向かい始めた。中国漁船の乗組員が海洋警備艇に体当たりしたことを認め、事態は急転換をみせた。韓国メディアは「ビデオを使ったことで中国が一歩ひいた」と論じた。
●中国漁船、韓国艦に衝突・沈没(関連トピックス)
  韓国の海洋警察に逮捕された中国漁船の乗組員3人は23日、事件当時韓国海洋警察の停止命令を聞いており、取り締まりに抵抗する過程で警備船と衝突したことを認めた。
  中国外交部の姜瑜報道官は23日の定例記者会見で「中国は韓国と意思疎通を行っており、協議を通じて早期に解決する」と述べた。中国漁船側の損害賠償と行方不明者の全力捜索を強く求めた21日の定例会見での強硬姿勢とは対照的だ。
  韓国メディアも姜報道官の発言に注目、「21日の強硬姿勢とはまったく違う雰囲気だ」、「ビデオ映像を提示したら引いた」などと伝えた。
  中国漁船事件発生後、韓国の外交通商部は駐韓中国大使館に事件当時のビデオと中国漁船が韓国側の経済排他的海域で違法な操業していたことを立証できるレーダーの記録を提示した。ビデオは一般向けにも公開した。韓国では、これらの証拠提示と乗組員の陳述が中国政府の強硬姿勢を一転させたと見方が多い。
  一方、韓国外交関係者は「中国政府は、対立が続く場合共同水域での中国漁船の操業がいっそう厳しくなることを考慮したようだ」と述べた。両国政府は中国漁船の転覆事件が両国の外交関係に悪影響を及ぼしてはならないという点では同じ認識を示し、早期解決のためのメッセージを交換したという。(編集担当:金志秀)


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