江草 乗の言いたい放題
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2010年04月02日(金) 一人で2票分ボタンを押した男        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 大学生が授業に欠席して代返を頼むなんてことが昔はあった。一人で何人分も代返を引き受けて声色を変えて対応したりと工夫も大変だったのである。今は出欠をケータイで管理してる大学もあるとかいう話で、今はそういう不正はもうできなくなっているのだ。しかし、まさか国会の場で「代理投票」しちゃうオッサンが居るとは思わなかったのである。もしもこれが事実なら議員辞職するのが当然の大事件である。大学生の代返とはワケが違うのだ。

若林元農相:参院採決で「代理投票」…民主が懲罰動議2010年4月1日 23時12分 更新:4月2日 1時16分
 民主党は1日、3月31日の参院本会議での10年度NHK予算承認案の採決で、議場にいなかった自民党の青木幹雄前参院議員会長の投票ボタンを代わりに押したとして、同党の若林正俊元農相(75)に対する懲罰動議を提出した。動議の理由で「前代未聞の不正行為。国会の議決を不正行為によってゆがめた」と批判している。
 参院自民党も1日、「民主主義の根幹にかかわる問題だ」と事態を重視。党執行部は尾辻秀久参院議員会長に対応を一任、関係者によると、若林氏の議員辞職を含め処分を検討する方向という。
 若林氏と青木氏は本会議場で隣席。参院の記録によると、31日の参院本会議では高校無償化法案など計10件の法案・承認案を押しボタンで採決。NHK予算は8件目で全会一致で承認され、記録上は若林、青木両氏とも賛成している。青木氏は残りの2件も含めすべての案件に投票。直後の高校無償化法案では反対している。
 参院は98年に押しボタン方式を導入したが、「代理投票」を理由に懲罰動議が提出されたのは初めてという。【中田卓二】


 議場にいなかった議員が投票したことになってるから代理投票は明白な事実であり、誰がやったかというと隣席にいる青木氏がやったに決まってるのである。もっとも陰謀論の好きな方なら「若林・青木両氏を陥れるために民主党議員がボタンを押した」と言うかも知れない。まあ今回は当の自民党が代理でボタンを押した若林氏の罪を認めてるわけで、そうなるとこれは党内綱紀の問題である。

 今回の事件を受けてオレが思うのは「これまでこういう不正はなかったのか?」ということなのだ。今回はたまたまそばで若林氏の行動を見ていた者がいて暴露したのだろうと思うが、これまではそういうチェック機能は働いていたのだろうかという疑問である。

 一人で2票分ある国会議員がいればなかなか強力である。地元に戻って「私は議決権が2票あります!」とでも宣伝するのだろうか。きっとどうでもいいような法案を、どうでもいいような軽い気持ちで「ポチッ!」とやってしまったような気がするのだが、そのあたりがジジイの浅知恵というのか、それがどれほど大それたことであるのかという思慮が決定的に欠けていたのである。

 今回の代理投票は「前代未聞の不正行為」だという。代理投票がいけないことは小学生でもわかることであり、それを国会でやっちゃったということはもう国会議員の面目丸つぶれなのである。

 しかし、今回代理投票を行った若林氏は75歳という高齢である。耄碌して
いて間違えて押したという可能性も捨てきれないのである。どこが自分の席で、どれが自分のボタンもわかっていない状態で「ここはどこ? わたしは誰?」だったのかも知れないのだ。だったらかなり情状酌量の余地はある。ただそんな耄碌ジジイに国会議員という重職が勤められるわけがないので、さっさと議員辞職してもらうべきだろう。

 それにしても最近の国会や政治は面白いなあ。いろんな不祥事が頻発して、次は何が起きるのかとオレはついつい楽しんでしまうのである。こんな野次馬気分ではいけないと思うのだが。

辞職を伝える産経新聞の記事である。
【若林氏辞職】「魔が差したとしかいいようがない」と陳謝会見 青木氏からの「依頼はない」2010.4.2 10:56
このニュースのトピックス:国会
 参院本会議での代理投票問題の責任を取って議員辞職した自民党の若林正俊元農水相(75)は2日午前、国会内で記者会見し、「青木幹雄前参院議員会長がすぐ戻ってくると思って投票ボタンを押した。魔が差したとしかいいようがない。許されざる行為だ。申し訳ありませんでした」と陳謝した。
 若林氏は3月31日の参院本会議で、NHK予算案の採決の際、席をはずしていた隣席の青木氏の「賛成」ボタンを押していた。本会議では高校無償化法案など10法案の採決が行われた。若林氏はすべて「代理投票」したことを明らかにした上で「青木氏から全く依頼はなかった」と語った。
 議会制民主主義の根幹を揺るがす前代未聞の不祥事だけに、若林氏は議員辞職願を2日午前に江田五月参院議長に提出。その後の本会議で許可された。



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